大鳥大社 日本武尊を祀る和泉国一宮 大阪・堺

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本日から5月に行ったタイ・マレーシア・ベトナムの旅行記となります。

始発バスに乗ればフライトに間に合うのですが、関空に行くなら途中の和泉国一之宮・大鳥大社(正式社名は大鳥神社)にもいつか行きたいと思っていました。ちょうど近くに快活CLUBがあったのでここに前泊し、大鳥大社に参拝してから関空へ向かうことにしました。

朝5時半に快活クラブを出る予定だったのですが、早く目覚めてしまい、二度寝すると寝過ごしそうなので5時過ぎには出発。

大鳥大社一の鳥居に到着。あれっ?門が閉まってる。

社務所・授与所は営業時間があるにしても、境内は24時間参拝可能と何かで見たような気がするのですが、開門時間は4~9月が5時半、10~3月が6時となっています。閉門時間は通年で18時。

しばらくスマホを眺めながら時間を潰し、開門時間になりました。開門と共に参拝される方が、私以外にもう一人いらっしゃいました。

参道の途中に見えてきたのは絵馬堂。

大鳥山という扁額が掲げられています。明治期の神仏分離令で廃寺になった同社の神宮寺、大鳥山勧学院神鳳寺のものでしょうか?

社務所。

御祭神の一柱である日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の神像。

二の鳥居の先に拝殿があります。

日本武尊と和泉国大鳥郡を本拠とした有力な古代豪族・大鳥氏の祖先である大鳥連祖神(おおとりのむらじおやがみ)の二柱が祀られています。

日本武尊(ヤマトタケルノミコト、古事記では倭建命)は、第12代景行天皇の皇子で、第14代仲哀天皇の父にあたり、神話上では1世紀後半から2世紀前半の人物となります。

熊襲征討・東国征討を行った人物で、特に勝負運のご利益・ご神徳があるとされています。

伊吹山の神の祟りが原因で、伊勢国能褒野(のぼの)の地で亡くなった日本武尊の魂が白鳥となり、大和国や河内国を経由して最後に舞い降りた地が大鳥大社とされています。大鳥大社は和泉国一之宮であると共に、全国にある大鳥神社の総本社です。

本殿は拝殿の後方に鎮座していますが、神門と瑞垣(透壁)に囲われていて、近付くことが出来ません。

ちらっと見えている本殿は、大鳥造という出雲の大社造に似た建築様式。大社造は入口が向かって右手に付けられていますが、大鳥造では正面中央にあります。

第二祈願所(祈祷殿)前には干支の巨大な絵馬が飾られています。

今年の干支「午」。

境内の摂末社にも参拝しましょう。

末社・龍神社。

平清盛・重盛父子が熊野参詣の途中、当社に戦勝を祈願し、和歌及び名馬を奉献した際の平清盛の歌碑「かひこぞよ かへりはてなば とびかけり はぐくみたてよ 大鳥の神」。

摂社・大鳥美波比神社には主祭神の天照大神の他、菅原道真など七柱が合祀されています。

そばの末社・四社合祀殿には、火鎮大神・宗像大神・稲荷大神・織姫大神が合祀されています。

御神木・根上りの大楠。

根元にはたくさんの「芽吹き小判(授与所で初穂料1,000円らしい)」が奉納されています。金運アップ?

途中本殿を多少近くから眺めることが出来ました。

奥宮は景行天皇43年(西暦113年)、御祭神・日本武尊の御霊が白鳥となって舞い降りた地です。

霊石 影向石(ようごうのいし)が祀られています。

帰りは東鳥居から。ほぼ正面から朝日が昇って来て、何か縁起が良さそう。

こんな感じで参拝をしまして、所要時間は約20分でした。

大鳥大社へはJR阪和線鳳駅から徒歩8分。社名は「大鳥」ですが、地名や駅名は「鳳」なんですね。

鳳駅周辺の地図とホテル

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本家アロチ 丸高中華そばで車庫前系和歌山ラーメンと早寿司 夜中3時まで営業

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和歌山旅行の〆は、JR和歌山駅周辺でラーメンの夕食を済ませてから帰ることにします。

和歌山ラーメンはスープが豚骨醤油なのですが、豚骨が強めの井出系と醤油が強めの車庫前系の2系統に分かれるそうです。前者の代表格が井出商店、後者の代表格は丸高です。車庫前系の店はたいてい店名に「丸・まる」が付くようです。

車庫前系とはかつて和歌山市内を走っていた市電の車庫前停留所あたりに丸高の屋台が出没していたのが由来らしい。

井出商店も丸高も和歌山駅から徒歩圏内にあるんですよね。ファミリーマートからカップ麺が発売されていたり一般的には井出商店の方が有名だと思うのですが、どっちにするか迷う・・・と思っていたら、この日は木曜日で井出商店は定休日だと判明。

ということで本家アロチ 丸高中華そばにやって来ました。アロチは漢字で新内と書き、和歌山一の繁華街・飲み屋街です。

入店したのが19時頃でまだ早いせいか空いていました。飲んだ後の〆に食べるのが一般的らしく、丸高は夜中3時まで営業しています。

メニューはこちら。ラーメンではなく、中華そばというメニュー名です。

そして和歌山のラーメン店特有のシステムというかメニューが「早寿司」です。ラーメンが出て来るまで手っ取り早く小腹を満たせるというもの。

卓上に置いてあるのを自由に食べて、お勘定の際に自己申告するシステムのお店もあるようですが、こちらは注文制でした。1個120円。

早すしは主にサバを使った一口サイズの押し寿司です。

中華そばがやってきました。飲んだ後の〆に食べるという習慣のせいでしょうか、並盛り(750円)ですと小さめでした。大盛り(950円)で一般的な一人前かもしれません。

ストレートの細麺でやわめ、スープは確かに醤油の香り・味がきりっと立っていて、これが車庫前系かって感じ。チャーシューも香ばしくておいしい。

おでんも頂きました。おでんは1本100円ですが、すじ肉だけ150円です。

日本ですじ肉っていうと、赤身スジ、メンブレン(横隔膜=ハラミについている筋膜)とか色んな部位がありますが、ここではアキレス腱でした。これですよ、私の中では牛筋と言えばアキレス腱。めちゃ好きなんですよ。

おいしい食事が出来て、気持ち良く旅を〆ることが出来ました。

お店の場所は南北に走る大通りの柳通り沿い、JR和歌山駅から徒歩10分程度。

JR和歌山駅周辺の地図とホテル

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日本のアマルフィ 和歌山・雑賀崎は夕日が綺麗なスポット

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和歌山観光の最後は雑賀崎灯台からのサンセットを見ようと思います。気温は低いですが、天気は悪くないので大丈夫そうです。

新和歌浦を過ぎ、浪早ビーチの時点で時刻は17:07。日の入りは17:47なので、間に合いそうです。我ながらばっちりのスケジュールだ。

浪早崎トンネルを抜けた先には・・・

奥和歌大橋。

奥和歌大橋からは風光明媚な港町・雑賀崎の町並みを望むことが出来ます。雑賀崎は斜面に沿って家が立ち並ぶ独特の風景で「日本のアマルフィ」なんて呼ばれています。

迷路のような細い路地と階段を上って行き、雑賀崎灯台を目指します。

衣美須神社にはたくさんの大漁旗が奉納?されていました。港町らしいですね。

グーグルマップの経路案内を頼りに歩いているのですが、いつの間にか経路から外れているんですよね。最初は道を間違ったかなと思っていたのですが、路地が入り組んでいるのでグーグルマップの経路案内がコロコロ変更されるのかもしれません。

日没の15分前に雑賀崎灯台に到着。夕日で有名なスポットなので、結構人が来ています。大半の人は車で来ていますけど。

なかなかいいんじゃないでしょうか。

あの突き出た岬は「番所の鼻」と呼ばれ、江戸時代から紀州藩の海上への見張り番所が置かれていました。現在は番所公園が整備されていて、あそこも夕日の名所となっているようです。

更に遠くに見える工場群は日本製鉄関西製造所和歌山地区(旧 住友金属工業和歌山製鉄所)ですね。

夕陽を浴びる雑賀崎灯台。

最後は紀伊水道の水平線ではなく、雲の中に沈んでいきました。

日没後しばらくしてから、夕焼けがより真っ赤で鮮やかになったりすることもあるのですが、バスの時間もあるのでそろそろ帰りますか。雑賀崎遊園バス停に向かいます。

さっきは下から雑賀崎の町並みを見上げてきましたが、今度は上から見下ろる形です。

途中廃墟ホテル群が続く不気味なエリアもありましたが、通りの所々で日本製鉄関西製造所和歌山地区の工場群が見えています。

更に暗くなって、光り輝く工場群の夜景がきれいですね。

早朝に家を出発してから、1日和歌山を満喫出来ました。時間が足りず、和歌山城に行けなかったのが唯一の心残りですかね。

雑賀崎周辺の地図とホテル

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和歌山 新和歌浦~雑賀崎の廃墟ホテル群

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和歌浦を観光した後、新和歌浦を経由して本日の最終目的地である雑賀崎まで歩いて行きます。

和歌浦漁港の端から海岸沿いに「新和歌の浦観光遊歩道路」という遊歩道が整備されています。

廃灯台からビーチへ降りていく階段の蹴込に「波の記憶、光の足あと…」というアート作品があったのですが、全く気付きませんでした。

あじろ浜(和歌浦南ビーチ)。

失礼ながらこれが新和歌浦の噂の廃墟ホテル群の一端なのかと思いましたが、営業はされているようです。冬なのでほとんど人気が感じられなかっただけでした。

Wakanoura Nature Resort EPICHARISも営業中。

冬の平日で夕方という時間帯のせいか、遊歩道を歩いている人はほぼ皆無で、全行程で出会ったのは3人だけだったと思います。

海に突き出た蓬莱岩。

向こうに見える大型ホテルは、和歌の浦温泉 萬波。こちらもちゃんと営業中でした。

また大きなホテルが見えてきました。

ネットで検索すると、廃墟ホテル・心霊スポットとして有名な新和歌浦観光ホテルでした。

ここは海を眺められる露天風呂だったのでしょう。

遊歩道も田ノ浦漁港まで。和歌浦漁港から所要時間は15分弱でした。噂に聞いていたような廃墟ホテルは少なかったなあ・・・

この後、雑賀崎灯台でサンセットを見て、JR和歌山駅へ戻るのに雑賀崎遊園バス停まで県道15号新和歌浦梅原線を歩いて行ったのですが・・・廃墟ホテル群の本番はここからでした。

旧七洋園。

野良犬?野犬?が向かってきます。逃げたら余計に追いかけられるのは分かっているので、ビビりながらも勇気を振り絞ってこちらから逆に突進していくと撃退出来ました。

旧太公望。

無断で侵入することは犯罪です。

ネットで検索すると。太公望は空家対策特別措置法(空き家法)に基づき、和歌山市により略式代執行で撤去されたとあるのですが・・・撤去されたのは少し離れた場所にあった本館で、こちらに残っているのは新館(別館)のようです。

七洋園と太公望は廃墟マニアにもかなり有名な物件のようです。

廃墟ホテルはあるのですが、雑賀崎の町を上から眺められたり、日本製鉄の工場夜景を見られたり、きれいな景色もあるのでもったいないです。

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和歌浦天満宮 日本三大天満宮・三菅廟とも呼ばれる

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紀州東照宮に続いて、すぐそばにある和歌浦天満宮にも参拝します。

菅原道真公が大宰府へ左遷される途中、海上の風波を避けるため和歌浦に船を停泊させたとされ、後の平安時代中期の康保年間(964~968年)この地に和歌浦天満宮が創建されました。京の都から大宰府へ行くルートで本当に和歌浦を通ったのだろうか?という疑問はありますけど。

狛犬ならぬ狛牛です。

天神山の中腹にありますが、グーグルマップを見ると、紀州東照宮より標高は低いです。紀州東照宮の石段が108段に対し、和歌浦天満宮の石段(男坂)は50段だそうです。向かって左手には遠回りですが、継承の緩い女坂もあります。

白蛇の神様「白藤巳大明神」。

白蛇は七福神の一柱である弁財天の使い・化身とされます。

慶長10年(1605年)に創建された立派な楼門は国指定重要文化財です。

楼門自体も素晴らしいですが、楼門越しの和歌の浦の景色も美しい。

唐門の先に拝殿・本殿と続きます。お祀りされているのは勿論菅原道真公。

本殿は慶長11年(1606年)に建てられ、こちらも国指定重要文化財。

末社を保護する覆屋。向かって左から多賀神社、天照皇太神宮・豊受大神宮、白山比賣神社。

天照皇太神宮・豊受大神宮本殿は、慶長年間(1596~1615年)の創建で国指定重要文化財。

白山比賣神社。

多賀神社本殿も慶長年間(1596~1615年)の創建で国指定重要文化財。多賀神社には伊邪那岐命(いざなぎのみこと)と伊邪那美命(いざなみのみこと)が祀られています。

白蛇の神様「白藤巳大明神」を祀る社がここにもあります。和歌浦天満宮が創建される以前の万葉時代より、この地に住んでいる巳の守り神として大切にされています。

大宰府で蜂に襲われた菅原道真公を助けたとされる鷽鳥(うそどり)。

天満宮・天神様と言えば梅ですね。

帰りは女坂から。

正面に見えるのが男坂(石段)の傾斜。

下に降りたところにも「枝垂れ梅」が満開でした。この日は2月19日です。

和歌浦天満宮は日本三大天神・三菅廟とされます。北野天満宮と太宰府天満宮は満場一致だと思いますが、3社目は諸説あります。個人的には最古の天満宮である防府天満宮かなと思います。

紀州東照宮周辺の地図とホテル

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徳川家康公を祀る紀州東照宮 108段の石段・侍坂 和歌山・和歌の浦

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和歌浦の後方にある権現山~天神山の中腹には、紀州東照宮と和歌浦天満宮という有名な神社が鎮座しているので参拝して行きましょう。

紀州東照宮は元和7年(1621年)徳川家康の十男で紀州藩初代藩主の徳川頼宣により創建されました。

こちらが境内案内図。

日之出大神。どんな神様なのか不明。

吉光大神。こちらも詳細不明。

稲荷大明神ですから、宇迦之御魂神を祀っているのでしょうが、「大明神」というのが神仏習合の影響が感じられます。紀州東照宮の創建時には、別当寺として天台宗の天曜寺も建立されましたが、明治期の神仏分離令により廃寺となりました。

そびえ立つ急勾配の石段は108段、仏教で言われる煩悩の数と関係あるのだろうか?

石段から逃げるわけではないのですが・・・ここから下って行く弁財天社へ参拝します。

御祭神は市杵島姫比売神ですが、弁財天という名称は仏教由来ですよね。

さて諦めて登りますか・・・向かって左手には少し遠回りになりますが、ゆるやかな階段もあります。

石段は108段なので、そこまできついというほどではありません。振り返って楼門越しに名勝・和歌浦を望む。

鮮やかな楼門は創建時からのもの。東西の回廊を含めて国指定重要文化財です。

拝観料は大人300円、神道神社で拝観料が必要なところは珍しいですね。

正面に唐門、拝殿、石の間、正殿と並んでいます。これらの社殿も元和7年(1621年)の創建時のものであり、東西瑞垣を含めて国指定重要文化財です。

御祭神は徳川家康(東照大権現)と共に、後に本宮を創建した徳川頼宣(南龍大神)も合祀されています。残念ながら、唐門の手前からは撮影禁止です。

社殿には左甚五郎の彫刻や狩野探幽をはじめとする狩野派・土佐派の壁画など、極彩色の装飾が施されています。

神輿蔵。

こちらは社務所だったかな。

徳川家の家紋・三つ葉葵が金色に輝いております。

さて帰りですが・・・

ユルイ坂の方を回ってみましょう。ビビったわけじゃないですよ。

紀州東照宮はその絢爛豪華さから「関西の日光」とも呼ばれるそうですが、本家と比べてしまうと・・・但し、こちらは参拝客も少なく、ゆっくり見学出来ます。参拝の所要時間は30分程度でした。

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和歌の聖地・和歌浦 聖武天皇も感動した奠供山からの絶景

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次は和歌浦(わかのうら/わかうら)へやって来ました。

和歌浦は和歌川の河口に広がる大きな干潟とその西側に形成された砂州・片男波を中心とする風光明媚な景勝地で、古くは山部赤人らにより万葉集にも詠われています。

創建時期は不明ですが、奈良時代には既に存在していた玉津島神社。

大鳥居の脇には金高稲荷社。

平安時代の歌人としても有名な小野小町が参詣した際、袖を掛けて歌を詠んだとされる小野小町袖掛けの塀。

拝殿にて参拝します。本殿は後方の奠供山の中腹に鎮座しています。

御祭神は稚日女尊(わかひるめのみこと)、息長足姫尊(神功皇后)、衣通姫尊の3柱に明光浦霊を配祀。稚日女尊ってどこかで聞いたお名前だなあと思ったら、神戸・生田神社の御祭神でした。天照大御神の妹神或いは別名(幼名)ともされます。

また稚日女尊は又の名を丹生都比賣神(にうつひめのかみ)といい、紀伊国一宮の一社である丹生都比売神社の主祭神でもありますね。

縁結びのご神徳・ご利益で若い女性に人気があるそうです。私が参拝した時は、タイ人の若い女性2人組がいて(話している言葉で分かりました)、タイ人もこんなところまで来るのかと感心しました。

また衣通姫尊は、柿本人麻呂、住吉大神と共に和歌三神と呼ばれる和歌の神様であり、山部赤人の「若の浦に 潮満ちくれば 潟をなみ 葦辺をさして 鶴鳴きわたる」に代表されるように、万葉歌人に愛された和歌の浦は和歌の聖地にもなっています。

ちなみに和歌発祥の地は、須佐之男命が日本で初めて和歌を詠んだとされる島根県雲南市の須我神社です。

かつて玉津島神社に社殿がない時代に値上がりの松があって信仰されていたようですが、この根上がり松(鶴の松)は和歌山市の別の場所にあったものを持って来たものらしい。

奥には和歌の浦を望める歌枕展望広場が整備され、万葉植物の庭や歌碑などもありました。

歌枕展望広場のすぐ前には、和歌の浦あしべ庵と庭園が見えています。ここは昭和4年(1929年)に建てられた実業家の旧福島嘉六郎邸。

奠供山に登ってみます。と言っても標高35mの小高い丘程度ですが。

現在も使われているのか不明ですが、斜面には荷物用のモノレールがありました。

山頂の広場が見えてきました。

和歌川の河口に広がる干潟を一望。聖武天皇も奠供山から和歌浦の景色に感動したとされています。

干潟と外海を隔てる砂州・片男波。

太陽の光が反射してキラキラした海が神々しい。

ホテルが立ち並ぶ新和歌浦方面。

奠供山から下って来て、鹽竈神社(しおがまじんじゃ)は元々玉津島神社の祓所だったところ。

改修工事をしていましたが、本殿は岩窟の中にあります。

御祭神は塩槌翁尊、それに元祓所ということで祓戸大神四座。

鹽槌翁尊(シオツチオヂ)といえば、製塩の神様であると共に導き・漁業・航海の神様ですが、ここでは子授け・安産のご神徳(ご利益)がアピールされています。岩窟の中にあるということで、女性の子宮をイメージしたものでしょうか。

鹽竈神社の前にある文化財・不老橋。紀州藩10代藩主・徳川治宝の命により嘉永4年(1851年)に完成したアーチ状の石橋です。

とりあえず渡ってみましょうか。

和歌浦の名所の一つ、海?河口?に浮かぶ小島・妹背山にも行ってみましょう。

橋の周辺は工事資材が積まれ工事中?のようでしたが、聞いてみると渡って良いとのことでした。三断橋というのですが、石堤に3つの石橋で構成されています。

この時は干潮に近かったのか干潟が広がっていますが、潮が満ちてくると海に浮かぶ小島になります。

あしべ屋妹背別荘・西本別邸。江戸末期、三断橋のふもと(陸側)に「あしべ屋」という茶屋が開かれ、その後料理旅館として栄えました。その別邸となるのが、あしべ屋妹背別荘です。大正期には旧西本組(後の三井建設、現在の三井住友建設)の創業者・西本健次郎が買い取りました。

妹背山の先端にある観海閣は、初代紀州藩主・徳川頼宣が対岸の紀三井寺などを遥拝する為に建設した水上楼閣です。幕末の慶応期に一度再建され、その後昭和36年(1961年)の第二室戸台風で流出してしまいました。

第2室戸台風被災後に鉄筋コンクリートで再建されましたが、それも老朽化が進み、数年前から木造で再建工事が行われていました。私が訪れた翌月に完成したようです。

海水浴場や公園、万葉館・万葉の小道が整備されている砂州(片男波)の先の方まで歩いてみたかったのですが、時間がなくて断念しました。

和歌浦は古からの景勝地ではありますが、もう1970年代には人気が無くなり、衰退し始めたようです。確かに冬場の平日とはいえ、観光客はほとんどいませんでした。私は人混みが嫌なので、気持ち良く散策出来ましたけど。

現在は和歌の聖地・万葉集を前面に押し出して観光客誘致を図ろうとしているようです。

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和歌山県立自然博物館で絶滅したニホンオオカミの剥製展示

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昼食後は海南駅前からバスに乗って、和歌山県立自然博物館へやって来ました。

入場料は大人480円、高校生以下は無料です。現金以外にPayPayだけ利用可能でした。

鯨の町・太地町のある和歌山県らしく、玄関には大きな鯨の骨格標本が飾られています。カツオクジラという種でした。

最近はアートやデジタル映像と融合したようなお洒落展示の博物館・水族館も多いですが、ここはザ・昭和という感じ。玄関ホールでは企画展示があり、この時はシロウオ(シラウオとは異なる種です)、アフリカツメガエル、ヒメネズミ。手作り感満載の企画展示でした。

第1展示室は水の生き物を展示する水族館コーナー。

大水槽では黒潮の海に生息する生き物を見ることが出来ます。

優雅に泳ぐマダラエイ。

体長2~3mにもなるハタ科で最大級のタマカイ。味の良い高級魚クエを大きくする為にタマカイと交雑させたクエタマ・タマクエなんてのもありますね。

日本三大怪魚と言われるアカメ。薄暗い水槽の中なので、目の赤さは確認出来ませんでした。

リュウグウノツカイかと思ったら、サケガシラという魚(の標本)でした。

本州最南端の串本町沿岸は、サンゴ礁の世界最北限とされています。

ミノカサゴ。

バショウカジキの模型。

ここは貝殻の展示コーナー。

潮の干満が影響する潮間帯の生物に触れられるタッチングプール。

最近人気になっているオオグソクムシ。

カエルアンコウ。

こちらは河川の中・下流の魚たち。

上流域に棲むアマゴ。パーマーク(楕円形斑紋)が美しい。

全国的に問題となっている在来種で特別天然記念物オオサンショウウオと外来種・チュウゴクオオサンショウウオとの交雑個体。展示されているのは、愛知県瀬戸市で採集されたオスのシロタ。

第2展示室では、化石・岩石・鉱物などの地学分野から昆虫、鳥類、哺乳類、植物といった和歌山の自然を標本や模型で紹介しています。

ツキノワグマもいますよ。

そして企画展示のニホンオオカミの剥製。明治時代に絶命したとされるニホンオオカミですが、剥製は世界に5体しか残っておらず、そのうちの1体です。

和歌山大学の所蔵で県立自然博物館に寄託されており、1年に1回・1ヶ月程度展示されるようです。元々3月に和歌山へ行こうと思っていたのですが、県立自然博物館のHPでこの企画展示の事を知り、急遽展示最終日の2月19日に行くことにしました。

思ってたほど大きくなかったです。日本の中型犬程度でしょうか。以前、実家で紀州犬を飼っていたのですが、それよりも少し大きいかなという印象。

冬毛なのでもこもこしています。

オオカミでイメージするより可愛らしいお顔。ウィキペディアによると、「吻から額にかけてのラインに段があり、日本犬のような顔になっている。標本を作る際のミスとの意見もある」らしい。

頭骨のレプリカ。

鉱物や化石のコーナー。

ここの目玉展示の一つでしょうか、平成18年(2008年)に有田川町で発見されたモササウルス類「メガプテリギウス・ワカヤマエンシス(通称:ワカヤマソウリュウ/和歌山滄竜)」の全身骨格。

地層を含め発見時の状態を復元した産状レプリカ。

化石類の展示。

触れられるアンモナイトの化石。

玄関ホールに戻るところにオオウナギ。

こういう手作り感満載の展示が良いですね。

平日ということもあり入場客はまばらで、思いっきり自分のペースで見学することが出来ました。動物園・水族館の類は大好きなので、個人的にはかなり楽しめました。また入場料がお手頃なのもいいですね。

和歌山マリーナシティ周辺の地図とホテル

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ドムドムハンバーガー 海南FC店で懐かしのバターコーン

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和歌山県立自然博物館へ行くのに和歌山から海南へ移動し、先ずはランチにします。

旅行前にグーグルマップを見ていると、海南駅の近くにドムドムハンバーガー海南FC店を発見。うわぁ~、ドムドムなんてめちゃくちゃ懐かしいなあ。

私は小学生5~6年時、土曜日の夕食はたいてい塾のそばにあったドムドムバーガーだったんですよ(海南FC店ではありませんが)。5分くらい離れた所にマクドナルドもあったのですが、ドムドムの方が近いし、何よりマクドより安かったしね。

塾に行く前に注文して、夜授業の合間に受け取りに行くのですが、既に閉店後の時間帯で、店長さんが余って廃棄するハンバーガーをいつもタダでくれたんです。バーガー類1個とドリンクだけ注文し、プラスで1~2個バーガーを食べられたので有難かった。今でもその店長さんの名前を覚えています。

ドムドムは元々ダイエー系で、確か日本初のハンバーガーチェーンです。その後ダイエーがウェンディーズのフランチャイズ展開も開始して、多くのドムドムの店舗がウェンディーズに転換され、更にダイエーの経営悪化でドムドムはほとんど姿を見なくなりましたね。

2017年には事業再生・事業継承事業、ホテル事業、不動産事業を営むレンブランドホールディングス傘下企業に譲渡され、ダイエー系列ではなくなりました。

これは是非とも行かなければとやって来ました。海南駅からは徒歩3分程度、ここ海南FC店は現存するドムドムで一番古い店舗らしいです。

そうそう、象の「どむぞうくん」がマスコットキャラクターなんですよね。

カウンターではご夫婦と思しき、かなり年配の方が接客されていました。

メニューはこちら。最近ドムドムは高級路線で結構高い凝ったバーガーが多いですね。私が子供の頃は、ハンバーガー、チーズバーガー、ビッグドムくらいしかなかった記憶が。

平日限定のお得なランチセット。バーガーにポテトフライSとドリンクSが付きます。

こちらの海南FC店独自?クレープもメニューにあります。

それほど広くない店内、ザ・昭和って雰囲気です。

注文した商品が出来上がると、席まで運んで来てくれます。注文したのは、厳選ナチュラルチーズバーガーのランチセット(750円)。

薄っぺらいのもご愛敬。

パティと厳選ナチュラルチーズしか入っていない潔さ。

それと子供の頃よく食べていたバターコーン。バターコーンってドムドムにしかなかったんでしたっけ?めちゃ懐かしい味ですけど、これが290円って高くない?

何度も言いますが、めちゃくちゃ懐かしくて涙が出そうでした。ただ大手チェーンに比べると、お値段がちょっと高めのような気がします。勿論、現金のみで、電子マネーとかQRコード決済なんてありません。

海南の町自体寂れた感じですが、ここはお客さんがそこそこ入っていました。お客さんは顔なじみが多いのか、スタッフ(年配のご夫婦)と色んな会話をされているのが印象的。ファストフードチェーン店とはいうより個人商店のような雰囲気です。口コミを読んでいると、私のようにわざわざ遠方から訪れる人も結構いるようですね。

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伊太祁曽神社は木の神様・五十猛命を祀る紀伊国(木の国)一宮

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和歌山三社巡りの最後は、伊太祈曽駅で下車し、伊太祁曽神社へ向かいます。社名は「いきそじんじゃ」ですが、駅名は「いきそえき」でした。

駅から3分ほどで大鳥居が出てきました。

大鳥居を抜けてすぐ左手に末社・櫛磐間戸神社(くしいわまとじんじゃ)。櫛磐間戸神と豊磐間戸神という門の神様を祀り、門神社とも呼ばれます。

あんな先まで参道が伸びているのか・・・

と思ったら、意外とすぐ右手に二の鳥居が出て来ました。

鮮やかな赤い神橋(太鼓橋)を渡ります。

見えているのは拝殿、中央に通路がある「割拝殿」です。

伊太祁曽神社の主祭神は、林業・木の神様・五十猛命(いたけるのみこと)。素戔嗚尊の子神で同社では別名が大屋毘古神としています(別神との解釈もあります)。

左右脇殿には五十猛命の妹神である、大屋津比売命(おおやつひめのみこと)と都麻津比売命(つまつひめのみこと)。兄神の五十猛命と共に全国に木を植えていきました。

拝殿にはカービング(木彫り)の作品が展示されています。

八十神に命を狙われる大国主神が、木の国(紀伊国)に逃れてきて、五十猛命のすすめで木の俣をくぐって難を逃れたという、古事記神話を実体験出来る「木俣くぐり」。厄除け・災難除けのご神徳・ご利益があります。

境内社の氣生神社には五十猛命の荒魂(あらみたま)が祀られています。

蛭子神社には周辺の産土神(土地の守護神)22柱が合祀されています。

割拝殿を抜けて石段の下に降ります。

御神木の大杉。樹齢千年とも言われていましたが、昭和37年(1962年)落雷に寄り炎上したようです。割拝殿の木俣くぐりの木もこの杉の幹のようです。

こちらにも鳥居があるので行ってみましょう。

こんな切通しになっています。

「いのちの水」という井戸がありました。

井戸の先には御井社、彌都波能売神(水の神様)と御井神(井戸の神様)を祀っています。

そばには龍神様の木彫り。

もう一ヶ所、境内社があります。

ツバキではなく、山茶花ですかね。

祇園神社です。伊太祁曽神社の主祭神・五十猛命の父神である須佐男命、天照大神、埴安姫命が祀られています。

戻る途中、こんなところにも小さなお社が・・・と思ったら蜂の巣箱?

そろそろ伊太祈曽駅に帰ろうかと思ったら、何やら笛の音がするので本殿前に戻ると、祈年祭の神事が行われていました(この日は2月19日)。それぞれ祝詞、笛、拍子を担当する神職が3人に巫女さんが神楽を舞っており、厳かな気持ちで見学しました。

伊太祁曽神社は木の神様・五十猛命を祀っており、かつて森林が生い茂っている様から「木国・木の国→紀ノ国・紀伊国」と呼ばれた和歌山県を体現する神社と言えます。

参拝の所要時間は25分程度でした。

尚、岐阜県高山市丹生川町にも多くの伊太祁曽神社があります。元々は乗鞍岳を御神体とする信仰でしたが、いつの頃からか五十猛命を祀るようになったそうです。

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