チェンマイではシリランナー(現 ヴィラ シリランナ ホテル/Villa Sirilanna Hotel)というホテルに泊まりました。
一番安いデラックスルームを予約、料金は税・サ・朝食込みで1泊約118ドル(約9,500円)でした。
ホテルを選ぶ際には、
1)せっかくチェンマイに行くのだから、どこでもあるようなビルディングタイプのホテルではなく、ランナー様式(北部タイ様式)建築のホテル。
2)ローイクラトン祭り(イーペン祭り)のメイン会場の一つ、ターぺー門に近いこと。
3)ワットプラシン、ワットチェディルアンに徒歩圏内。
という条件で探し、候補としては他にデゥ・ナーガ(De Naga)、ボディセリーヌ(Bodhi Serene)だったのですが、何となくシリランナーに決めました。
ロケーションはラーチャパーカナイ通りとラチャマンカ通りの角、日頃は比較的静かな通りだと思いますが、ローイクラトン祭り(イーペン祭り)の真っ最中でしたので、ホテルの周りでも爆竹を鳴らしている音が聞こえてきました。
尚、シリランナーは小規模なホテルですし、まだオープンして4年ほどですので、知名度が低く、タクシー・トゥクトゥクの運転手が、シリパンナやラティランナーといった似たような名前のホテル(どちらもシリランナーよりもっと高級なホテルです)と勘違いすることもあるので注意が必要。
ホテルはランナー様式の趣のある建物です。入口の左右に置かれているのは、シン(獅子・ライオン)かな。狛犬・シーサーにも似ています。
小さなロビー(レセプション)には仏画が。
3階建で全21室の小さなホテルです。ホテルの敷地自体は広くないのですが、小さいながらプールもあります。
チェンマイ空港からタクシーに乗り、14:30頃ホテルに着いたのですが、まだ部屋の準備が出来ていないので、30分ほど待って欲しいと。
近くのカフェで時間をつぶしてホテルへ戻り、チェックインするとアップグレードされました。一番安いデラックスルームから一番高いシリランナースイートへの大幅なアップグレードです。アップグレードされたスイートルームは、1階のロビーのすぐ裏にあります。グレードが高い部屋が1階のようですね。
部屋の入口、見事な木彫(ウッドカービング)です。
部屋の内側の入り口ドア。外側からは南京錠で鍵をかけますが、内側はカンヌキ錠です。
調度品・家具なども素晴らしいウッドカービング(木彫り)でいかにも「ラーンナー」という感じです。
天蓋付きのベッドでカップルにぴったり。
チェンマイを中心とするタイ北部に住む少数山岳民族カレン族の伝統工芸品?シルバーのアクセサリー・装飾品も飾ってあります。
インターネット接続はWifi(無線)で無料なのですが、デスク(鏡台)の近くに電源コンセントがなかったので、利用しませんでした。
下記画像の向かって右のガラス戸の向こうには、なんと屋内のプライベートプールが付いていました。さすがに最上級のシリランナースイートだけあります。
11月のチェンマイはそれほど暑い時期ではないので、利用しませんでしたが・・・
バスルームはバスタブ&独立したシャワーブースあり。バスタブはジャグジー(ジェットバス)機能が付いています。確か全ての部屋についていたはず。
シャワーブースにはハンドシャワーとレインシャワー。お湯の温度は問題なかったですが、量(水圧)という意味ではもうちょっと勢いがあった方がありがたいかな(使用には全く問題ないですが)。
朝食はロビー裏のレストランにて。
部屋数も少ない小規模なホテルなので仕方ないと思いますが、ビュフェスタイルではなく、コンチネンタル・アメリカン・アジアンの3種類のセットから選びます。
私はアジアン(お粥)を選びました。コンチネンタル?アメリカン?を食べている周りを見ても、まあ普通というか・・・ホテルのグレードに対しては、ちょっと寂しいかもしれません。せっかく雰囲気のあるホテルなのですから、豪華ではなくとも、タイ北部・チェンマイの伝統を取り入れたメニューとか、もう少し考えたら良いのにと思いました。
このホテルはエレベーターがなく、レストラン脇にある階段で2階・3階に上がって行きます。
アップグレードされたこともあり、部屋の広さは77平米とゆったり(予約したデラックスルームなら41平米)、また見事な調度品でラーンナー文化の一端を感じられ良かったと思いましたが、部屋は暗めで、これは雰囲気があるとポジティブにとらえるか、薄暗いとネガティブにとらえるか、宿泊客次第ですね。
それと室内にプライベートプールがあるから?換気が入口ドアだけで風通しが悪いから?ちょっと湿っぽかったです(特にベッドのリネン類)。
全体的には、こういう伝統的な建物のホテルに泊まるのも悪くないなあと思いました。シリランナー自体は満足でしたが、チェンマイにはこうした伝統的な建物のホテルはたくさんあるので、次の機会があれば、別のホテルを試してみたいと思います。