昼食の後は、チェンカーン郊外にある景勝地・ゲーン クッ クーに行こうと思います。
チェンカーン市街からはメコン川沿いの遊歩道・サイクリングロードで繋がっているのですが、地図で見てもざっと5~6kmはありそうです。片道だけならまだしも往復徒歩はしんどいなあ。飛行機乗る前に汗びっしょりになるのも嫌だし。
ということでトゥクトゥクをチャーターしようと思います。
チャイコーン通りに停まっていたトゥクトゥクにゲーン クッ クーと手前のワットターケークに寄って、往復でいくらか聞いてみますと・・・
100バーツ。安っ!
300バーツ位くらいは覚悟していたのですが、外国人観光客が大挙してやってくるプーケットやパタヤなどとはやっぱり違いますね。それとかなり年配で欲のなさそうなおじいさんの運転手だったことも関係あるかもしれません。
結局約2時間の利用時間でしたが、100バーツでは気の毒なので、50バーツをチップとして150バーツ払いましたけど。
先ずは手前のワット ターケークに向かって出発。シートは2列向かい合わせのソンテウスタイルです。
のんびり15分ほど走って到着。
先ずはメコン川沿いに出てみます。蛇神ナーガのモニュメントと共に「スット コープ サヤーム(サイアム=タイの端)」と書かれています。
別に北の端とかではないのですが、目の前のメコン川がラオスとの国境ですので、端には違いありません。
チェンカーン市街から続いている遊歩道。この先のゲーン クッ クーまで続いています。
向こうにワットターケークの本堂が見えます。
これはお墓?中国っぽいですね。
土地福神なる神様も祀られていますし。
トゥクトゥク運転手のおじいさんによると、すぐ隣にワットチェンカーンなる仏教寺院もあるそうですが、面倒臭いのでパス。
それではワットターケークを見学しましょう。
ワットターケークは1666年に建立されたとされ、350年以上の歴史があるお寺。こちらが本堂です。
タイの仏教寺院はウボーソット(本堂・布薩堂)とウィハーン(礼拝堂)という2つのメインの建物があるのが一般的ですが、午前中に回った4ヶ所も含め、チェンカーンの仏教寺院は本堂のみでウィハーンはなかったと思います。
本堂もウボソットではなく、イサーン風(ラオス風)にシムと呼ばれます。
本堂(シム)の中に入ってみます。
蛇神ナーガ(パヤー ナーク)。
モームという北タイの仏教寺院でよく目にする空想上の動物。獅子が元になっていると言われています。
屋根の曲線が優雅ですね。これに魅かれて来ようと思ったのです。こういう屋根の形状はラオス・ルアンパバーンの寺院に似ているでしょうか。それともチェンマイなど北タイのラーンナースタイルかな?
屋根の上にあるドーク・ソーファー(ニョート・ソーファー)という飾りも、タイではなくラオスの仏教寺院でよく見られる構造です。
古代インドの世界観で、世界の中心にある聖なる山、メル山(須弥山、スメール山)を表現しています。
ここのドーク ソーファーは9つの尖塔で構成されていますが、これが多いほど格式が高いらしいです。ルアンパバーンを代表するワットシェントーンは17個でした。
本堂の裏にある仏画。
クディ ルアンプー チョープ ターナサモー、仏暦2502年(西暦1959年)にルアン プー チョープという高僧がこの寺に滞在された際の僧房(クディ)。
チェンカーンの観光名所というほど有名ではないのですが、美しい本堂のお寺でした。