マニラ最終日は、ザ マニラ ホテル(The Manila Hotel)に宿泊しました。
スーペリアデラックスという部屋を予約、料金は1泊税・サ込、朝食なしで10,703円(5,349ペソ)。あれっ、マニラホテルってこんな料金で泊まれるの?思ってたほど高くないので、予約してみました。
1912年開業と100年以上の歴史があり、最近は近代的な世界的チェーンホテルに押され気味ですが、マニラを代表するホテルです。
ロケーションはエルミタの北の方、マニラ湾に面したところ、すぐそばにイントラムロスとリサール公園があります。
周りにレストラン・カフェなどほとんどないのですが、裏手のボニフェイシオ・ドライブと25thストリートの角にあるPTTのガソリンスタンドに、コンビニのセブンイレブンやピザ・シェーキーズが入っています。ホテルに裏口がないので(従業員用と思しき通用口はありましたが)、正面から出て徒歩5分くらい掛かります。
また予約制のバンによる無料シャトルサービスあり。
イントラムロス・チャイナタウンを周るルートがホテル発9:00/13:00/15:00の3便。15時の便を利用しましたが、乗客は私一人だけでした。ドロップオフポイントは、サンチャゴ要塞、マニラ大聖堂、サンアグスチン教会、ラッキーチャイナタウンモール&168ショッピングモール。
もう一つロビンソンプレイスとSMモールオブアジアを回るルートが、ホテル発10:00/12:00/14:00の3便。
いかにも歴史がありそうなコロニアル風の建物ですが、大半の部屋は後方に見えている新館にあります。新館の部屋は西向きのマニラ湾側と東向きのシティ・イントラムロス側のどちらかになります。
エントランス・ロビーは旧館にあり、豪華な雰囲気で風格を感じます。
エントランスを入ると、人間用のゲート式のセキュリティチェックに加え、荷物を通す機械もあり、空港とほぼ同じような感じです。毎回なのでちょっと面倒臭い。
部屋は1225号室。不快感はないですが、少しくたびれた印象を受けます。特にカーペットの端は汚れと少しめくれあがっている部分あり。
マニラホテルという名前があるので、重厚な印象を受けますが、それがなければ、ただの少し古めのホテルと感じるかもしれません。
ベッドの寝心地は普通ですが、このクラスのホテルとしては、あまりレベルは高くないと思います。ベッド脇にはドッキングスピーカー。
テレビには日本語チャンネルとして、NHKワールドプレミアムとアニメ専用アニマックスがありました。
窓からはマニラ湾が望めます。
もしかして有名な「マニラ湾の夕日」が部屋から見られる?と思って、日没前に帰って来たのですが・・・残念乍ら、周りの空が多少赤くなっているくらいで、雲でサンセットは見られませんでした。正面に見えるのは、バターン半島先端にあるマリベレス山。
鏡台兼ライティングデスクは過不足ない広さですが、電源コンセントが下の方の使い勝手が悪い場所にあり、やはり昔の設計という感じです。
冷蔵庫、ポット、無常の水・インスタントコーヒーなど。冷蔵庫は最初空でしたが、しばらくするとスタッフがミニバーを補充にやってきました。
クローゼットは木製の透かしの扉で洒落ていますね。
セーフティボックス、懐中電灯、ソーイングキット。
バスローブにスリッパ。アイロン・アイロン台も置いてありました。
続いてバスルーム。
こういう大理石風の洗面台もちょっと昔のデザインという印象です。
バスタブはゆったりした広さ。それにテレビが付いています。
試しにテレビをオンにしたものの、それ以降リモコンが作動しなくなってしまい、消すこともボリュームを下げることも出来ず、大きな音がバスルーム内に鳴り響きます。
ちょうどミニバーの補充に来たスタッフに伝えると、すぐにハウスキーピングの女性が替えのリモコンを持って来てくれました。どうせなかなか来ないんだろうなと思っていたら、すぐに来てびっくりしました。さすがマニラホテル?
バスタブの他に、独立したシャワーブースもあります。こちらは無駄なくらい広かったです。お湯の温度や量・水圧は全く問題ありません。
アメニティグッズは、シャンプー、コンディショナー、シャワージェル、ボディローション、歯ブラシ・歯磨き粉、石鹸、シャワーキャップ、サニタリーバッグ、バニティキット。
タオルはバスタオル、フェイスタオル、ハンドタオルの3サイズ揃っています。
トイレにはTOTO製「エコウォッシャー(Eco Washer)」という簡易式のウォシュレットが付いています。エコウォッシャーはインドネシアのホテルでよく目にします。
インドネシアでは便器の蓋(開けたら見える側)に使用方法のシールが貼ってあるのですが、このホテルにはないので、多くの人は存在さえ気付かないかもしれません。便器の脇についているこのつまみを回すと水が出て来ます。水の強弱のみ調整可能です(温水でもありません)。
(参考)マニラ ウォシュレット・シャワートイレのあるホテル・サービスアパート
プールとフィットネスジムは、2階から廊下を通って階段を下りたところにあり(実質G階?)、かなり歩きます。
朝食なしの予約にしたので、ホテルでは食べていません。
夕方部屋に戻ってきたら、ベッドが整えられ、チョコと水の補充といったターンダウンサービスが為されていました。
周辺に何もない場所にありますが、私はイントラムロスとチャイナタウン・ビノンド観光が目当てでしたので、その意味では良い立地でした。
部屋は少し古めで特に良いわけではなかったですが、歴史あるマニラホテルにそれほど高くない料金で泊まれたことは満足です。特に重厚なロビーは印象に残りました。
ただベルボーイの仕事ぶりには大きく疑問を感じました。タクシーで到着した際、荷物を受け取りにも来なかったし、更に私が自分で運んでいても、誰も来ません。チェックイン後も部屋まで運んでくれることもなく。大した重さの荷物でもないし、自分で運ぶことは全く問題ないのですが、このクラスのホテルではありえないと思います。
そういう作業マニュアルなのか、アジアの高級ホテルでたまにある西洋人客に媚び諂い、東洋人客は無視の態度なのでしょうか?料金が思ったほど高くないのも、この辺りに理由があるのかもしれません。
またいかにも水商売風のフィリピン女性を連れた西洋人男性もチラホラ見ました。
ホテルからマニラ・ニノイアキノ空港ターミナル2まで平日の昼頃でしたが、ホワイトタクシー(通常のタクシー)で約30分、料金は170ペソ程度でした。