ホテルのチェックイン時間は15時なので、それまで荷物を預けて時間つぶしをします。
この時間を利用してお土産でも買っておこうと思い、林百貨へ向かいます。
林百貨店の対角にある台湾土地銀行台南支店、旧日本勧業銀行台南支店です。1937年に完成し、現在は市定古跡に登録されています。
林百貨は1932年に建設、こちらも市定古蹟。
無事お土産も購入出来まして・・・
忠義路を渡った向こう側にあるのは、ニュースで見たことがあるあれですな。
台湾で初めて設置された慰安婦像です。
中国語の説明、日軍性奴隷なんて書いてあります。
日本語。
英語。
そして韓国語(ハングル)。
台北の慰安婦博物館「AMA阿媽家」もそうですが、韓国系団体との連携が窺えます。
慰安婦像が立っているのは、排日・反日志向の強い国民党台南支部の土地です。
この時は総統選を約1ヶ月後に控えていました。国民党候補の韓國瑜・高雄市長の顔写真がデカデカと。
2016年民進党政権は、戦後国民党が不当に接収した資産を没収する法案を成立させ、2018年に台湾行政院(内閣)がこの国民党台南支部の土地・建物に対し差押請求をしています。
またその前に国民党の元職員らが未払いの給油・退職金の支払いを求めて差し押さえを請求しています。
二重の差押請求がされている中、裁判所が差し押さえを決定したのが2018年5月、慰安婦像が設置されたのが2018年8月14日です。
差し押さえられた土地・建物の競売を妨害しようと歴史問題を絡ませて政治問題化、民進党批判をする為に慰安婦像が建てられたとされています。
慰安婦が設置された後の2018年9月に一回目の競売が実施され(入札者はおらず競売は不調)、国民党は慰安婦像が建てられたから、民主党政権が日本に忖度し、競売にかけたと主張。
そして2018年10月に3回目の競売で台北の建設会社が落札したのですが、慰安婦の立っている狭い土地は第三者に貸し出されており、今回の競売の対象外ということが明らかになっています。
これも差押・競売を妨害する為に、第三者(実際は国民党の息の掛かった第三者でしょうが)に賃貸されたという憶測が出ています。
滞在中3回ほど近くを通りましたが、慰安婦像前で足を止めている人はいませんでした。
慰安婦像の場所は、林百貨の忠義路を挟んだ対面、国民党台南支部とフーワードホテル(富華大飯店)の間です。
→2024.09.18に撤去されたようです。