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ホテルへ向かう前に、裏手のムントリストリートにあった天后宮にも寄ってみます。
天后宮なので天后聖母(媽祖)を祀る神社ですが、海南島出身者の相互扶助・親睦を目的とした組織「海南會館(瓊州會館)」に属しています。
隣接する同じく海南會館所有の建物にはペナン日本人学校が入居していました。以前は華人学校だったようですが、最近日本人学校が移転してきたようです。
それでは天后宮に参拝していきましょう。私が中華寺院に強く興味を持つきっかけとなったのがインドネシア・バリ島にある海南系寺院でしたので、海南系の寺院には特別な感情があります。
まずは玉皇大帝(天公)を祀る天公炉から。
天后宮ですから、中央に祀られているのは天后聖母(媽祖)です。
その左右には水尾聖娘、兄弟公という海南特有の神様が祀られています。
兄弟公は108兄弟公・昭應公とも呼ばれ、ベトナムから海南島へ戻る途中、海賊に襲われて命を落とした108人の海南人の英霊。神像ではなく、こうした位牌のような神位で祀られるのが一般的です。
こちらは土地の神様、大伯公=福徳正神です。
改修前の建物にあった装飾?も展示されていました。
多くの華人が住むジョージタウンには、海南會館以外にも様々な地域の同郷會館があります。
潮州會館(潮州公所)、広東省の潮州出身者の同郷會館。
増龍會館、広東省広州市増城区出身者の同郷會館。
嘉應會館は広東省梅州市出身者の同郷會館。梅州は「客家の故郷」と呼ばれる、客家人の多いエリアです。
香山會館は広東省中山市出身者の同郷會館。
寧陽會館は広東省台山市出身者の同郷會館。
南海會館は広東省仏山市南海区出身者の同郷會館。南海會館では世界で最も古く、1828年創立、建物は1904年築と書かれていました。
恵来同郷会は広東省掲陽市恵来県出身者の同郷會館。潮州人(潮仙人=潮州・汕頭)の多い地域です。
會甯會館(会寧會館)は広東省肇慶市四会市と広寧県出身者の同郷會館。
番禺會館は広東省広州市番禺区出身者の同郷會館。
龍岩會館(龍巌會館)は福建省龍岩市出身者の同郷會館。龍岩市も客家の故郷と呼ばれる客家人の多い地域です。
廣州府會舘は広東省広州市出身者の同郷會館。
広東・潮州系の會館が多かった印象ですが、ジョージタウンの華人の過半数が福建系と言われています。続いて潮州系、広東系が各10%程度で続きます。
散策中に目に付いたものだけでこれだけありますから、ペナンにはおそらく2~30の同郷會館があるのではないでしょうか。ジョージタウンと共に世界遺産に登録されているマラッカにも数多くの同郷會館がありました。
海外に移住した華人には、血縁・地縁・職業縁の三縁を利用した相互扶助・親睦団体がありますが、海南會館のような同郷會館は地縁、先に見学したクー・コンシー(龍山堂邱公司)は血縁によるものです。
























