クー・コンシー/龍山堂邱公司 壮麗な新江邱氏の宗祠 ペナン・ジョージタウン

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朝食後はクーコンシー(邱公司/Khoo Kongsi)の見学にやって来ました。

クー・コンシー/龍山堂邱公司は、福建漳州府海澄縣新江社、現在の福建省厦門市海滄区新垵村を源流とし、1354年から続く新江邱氏一族による祭祀・相互扶助・親睦組織です。

ペナン・ジョージタウンにはこうした血縁による公司・宗親会がたくさんありますが、龍山堂邱公司は最大規模を誇り、世界文化遺産・ジョージタウンの構成資産に登録されています。

キャノンストリートにある入口は、ここであってる?と思うほど、こじんまりしています。

入場料はRM17(約680円)、支払いは現金のみです。中国人観光客が多いのでしょう、アリペイ(支付宝)とWeChatペイ(微信支付)は使えませんと掲示されていました。

立派なパンフレットを頂きました(中国語と英語のみ)。詳しい解説があって、建物や一族の歴史を理解するのに非常に役に立ちます。

中央の広場を囲んでいくつもの建物があります。1851年に最初の堂宇が建てられましたが、現在の中心的な存在が1902~1906年に建設された龍山堂です。中国人には同じルーツを持つ一族(宗族)に共通の屋号のような「堂号」というものがあり、新江邱氏の堂号が龍山堂です。

台湾でもよく目にする、いかにも閩南建築(福建省南部)といった豪華な装飾です。

階段を登ったところに、中華とはかけ離れたターバン姿のガーディアン像があります。イギリス統治時代、警備員として重用されたシーク教徒のインド系住民でしょうか。

龍山堂は中央が正順宮、向かって右が福徳祠、左が詒穀堂の3室に分かれています。詒穀堂とは新江邱氏が龍山堂とする前に、元々使用していた堂号です。

正順宮に祀られているのは、一族の守護神である王孫爺爺(本名は謝安、廣惠聖王とも言います)と大使爺爺(本名は謝玄、王孫大使、謝府元帥とも)など。

後方にある后廊には水墨画のような壁画がいくつか描かれています。

こちらは八仙を描いた八仙图(図)。道教に出て来る8人の仙人で、吉祥・不老長寿など中国では縁起の良いモチーフの代表です。日本で言うと七福神に近い?

左右の福徳祠には福徳正神、また詒穀堂には先祖の位牌、成語(中国の四文字熟語)と共に氏名・学位・大学名が書かれた扁額・プレート(荣誉榜)がたくさん飾られていました。大学はイギリスをはじめ海外が多く、一族の繁栄・成功を誇示するかのようです。

龍山堂の1階部分は、敦文堂という一族に関する資料館となっています。

新江邱曾氏の族譜(家系図兼記録文書)。邱姓の前には曾姓を名乗っていたことから、新江邱曾氏とも呼ぶようです。

一族の男系男子の名前に使われる漢字は、5文字で表現される漢詩「五言詩」にちなんだ下記40文字。最初の「圭」の字は第8世代、最後の40文字目「嘉」ははるか将来の第47世代に当てられます。名前を見れば第何世代の人間か分かるようになっているんですね。龍山堂邱公司の主席は第22世代の邱武揚氏、現在は第28世代まで誕生しているそうです。

邱公司の建築物・装飾に関する詳細な解説。この辺りも受付で貰ったパンフレットに解説がありました。

当時の生活を再現した模型。

伝統的な中国オペラが演じられる戯台。

辦公室・宗議室(事務所・会議室)と詒穀堂。

詒穀堂には祖先の位牌がたくさん祀られていました。

新江邱氏はマレーシア・ペナンのみならず、台湾や東南アジア各地にも移住しており、ミャンマー・ヤンゴンには龍山堂正順宮という宗祠があって、一族のネットワークの広がりを実感します。

クー・コンシ―周辺の地図とホテル

ペナン 洗濯機・コインランドリーがあるホテル・サービスアパート

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