恵那市岩村町本通りの古い商家の町屋を無料で見学

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岩村城跡を登城後、駅に向かいながら、重要伝統的建造物群保存地区の岩村本通りにある古い商家を見学していきます。岩村では江戸~明治期の下記5棟の商家が公開されており、しかも入場無料です。

・木村邸
・土佐屋(河合家)
・勝川家
・加納家
・柴田家

岩村本通りの奥から、先ずは文久3年(1863年)築の木村邸。木村家は江戸中期から末期にかけて栄えた問屋で、岩村藩の財政困窮のたびに御用金を調達してその危機を救ってきました。

藩主が木村邸を訪れることもあった為か、殿様通用門もあります。

敷地内を天正3年(1575年)に開削された天正疎水が流れています。

工芸の館 土佐屋。土佐屋は江戸時代から染物業を営んでいた河合家の屋号です。河合家は明治期になって金融業にも進出しました。主屋は安永9年(1780年)の建築と推定されていますが、平成8~11年にかけて復元工事が行われました。

染物業で使われていた道具なども展示されています。

中庭の奥には土蔵があり(現在は展示室として利用)、その先に染物工場や染壺も残されているのが見どころ。

土佐屋の対面にある浅見家住宅(非公開)、江戸後期18世紀末から19世紀初頭の建物と推定されています。浅見家は酒造業を営むと共に幕末三代にわたり大庄屋を務めました。

また9代目(10代目とされることも)当主の浅見与一右衛門は、明治期に岩村・大井(現在の恵那駅)間を結ぶ路面電車・岩村電気軌道を設立しました。その後鉄道省明知線(現在の明知鉄道)が開通したことで、岩村電気軌道は輸送量が大幅に減り、廃止されることになります。

浅見家の隣にある勝川家住宅は、主屋が江戸後期の天保9年(1838年)築。勝川家は材木や年貢米を扱う商家で、上記木村家と並ぶ豪商だったようです。

映画「銀河鉄道の夜」のロケ地にもなったようで、該当する映画のシーンのパネルが飾られています。

続いては、本通りから少し外れますが、加納家住宅です。加納家はかつて鉄砲鍛冶を営んでいました。

建設年は不明ですが、江戸時代後期の天保年間(1831~1845年)と推定されています。

火縄銃が展示されています。加納家は5代続きますが、3代の明治初期くらいまでは鉄砲鍛冶を営んでいたようです。幕末頃から西洋式銃が普及し始め、火縄銃の需要が減ってしまったのが、廃業の理由かもしれません。

火縄銃の製造方法についての説明パネルもあり。

中庭の先にある土蔵と浴室を奥から撮影。

最後は旧柴田家住宅(いわむら美術の家)。本通りでも岩村駅に近い新町にあり、このエリアは明治期以降に発展しました。江戸期の町屋は2階が低い厨子二階ですが、柴田家は2階にも高さがあり、明治期の建物、それも新町地区で大火があった明治24年(1891年)以降とみられます。

この日は定休日ではないはずなのに閉まっています。よく見たら開館時間が16時までで(冬期は15時まで)、既に過ぎていました。

この日はスポーツの日の祝日で岩村にはそこそこ観光客は来ていたのですが、15時以降という時間帯に訪問したせいか、見学した4軒の商家全てで他のお客さんと会うことはありませんでした。

今回見学した4棟及び浅見家住宅は全て恵那市指定文化財(建造物)で、国指定重要文化財や登録有形文化財ではありませんが、無料で見学出来るなんてありがたいです。

他の地域でも時々あるのですが、入場無料なのは現在の所有者が地方自治体(ここでは恵那市)になっている為かもしれません。個人でこうした文化財の古い町家を維持管理するのは金銭的にも難しいので、寄贈したり相続税を物納するケースも多いと聞きます。

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