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やって来たサムットサーコーン県ムアン郡ターチャローム(Tha Chaloem)地区は、対岸のマハーチャイと共にターチーン川の河口近くに開けた町で、アユタヤ時代からジャンク船で中国人がやって来て、古くから華人コミュニティが築かれていました。
ターチーンとはター=港・桟橋、チーン=中国という意味です。ターチーン川はチャイナート県でチャオプラヤー川から分岐した派川(はせん)です。
中国系住民の多いターチャロームはバンコク・ヤワラート通りのような金行・レストラン・商店が集中する繁華街ではないですが、住宅・工場街の中に中国寺院(道教寺院)が点在しています。
1.サーン チャオ ヒア ティー コン(昭應祠)
先ずは桟橋のすぐそばにあるサーン チャオ ヒア ティー コン(昭應祠)です。
昭應祠ということは海南系の道教寺院です。タイ華人は潮州系が過半を占めますが、客家系、海南系と続き、海南系の寺院も結構目にします。海南系中国寺院というと、個人的には水色のイメージが強いです。
中央に祀られている昭應公は海南人に信仰される神様です。ベトナムから故郷の海南島へ向かっている途中、クァンガイ省沖で海賊に襲われて亡くなった海南人108人の英霊です。兄弟公や108兄弟公とも呼ばれます。
108柱の英霊なので、神像ではなく、位牌のような神位が祀られるのが一般的です。
向かって右手には財神星君(財帛星君)。
左手には本頭公。
低い位置に祀られている地主爺。
ターチャロームを周回するような通りを時計回りに歩いて行きます。
2.サーン チャオ メー タップティム(水尾聖娘廟)
タイ語でチャオ メー タップティムと呼ばれる女神は天上聖母(媽祖)と水尾聖娘の2通りがあるのですが、こちらは水尾聖娘でした。さきほどの昭應公や水尾聖娘は海南系寺院特有の神様です。
海南系寺院ってやっぱり水色のような・・・
本殿前には天地父母と昭帝爺を祀る祠が。天地父母炉はタイの中国寺院でお馴染みですが、昭帝爺ってどんな神様?
タイ語ではプラプームチャオティー、土地の仏様(神様)と書かれていますが、バンコクの昭帝老爺廟には玄天上帝が祀られているので、玄天上帝でしょうか。でもこの姿を見る限り、中国の神様というより古くからの自然崇拝・精霊信仰のようにも思えます。
本殿を参拝します。
中央に祀られる主祀神は水尾聖娘(南天夫人とも呼ばれます)。チャオ メー タップティムというタイ語名は媽祖(天上聖母)と同じですし、航海・漁業の女神と言うのも媽祖に似ています。
向かって右手には関帝聖君(関羽)。
左手は本頭公です。本頭公もタイの道教寺院ではレギュラーどころかクリーンナップ級の神様ですね。
剣山のように針がいっぱい付いたイスは拷問用?悪いことしたらここに座らせますよってことでしょうか?
3.セーン ヒアン トゥア(清香壇)
こちらは「サーラータム ローン ジェー」「サーンチャオ ローン ジェー」となっていまして、いわゆる菜食(キン・ジェー)の道場・修行所のような意味合いでしょうか。九皇大帝及びその母である斗姥元君(斗母元君)を祀る斗母宮でもあります。
菜食と言えば、マレーシアやプーケットなどのタイ南部で旧暦9月1日から9日間開催されるベジタリアンフェスティバルは有名ですね。
手前に安置されているのは、弥勒菩薩(布袋)や観音菩薩など仏教系の仏様ですね。
中央に祀られているのは、九皇大帝とその母である斗姥元君(斗母元君)でしょう。九皇大帝信仰は福建系に多いイメージです。
医学・薬学の神様、華陀仙師。
南辰北斗とは南斗六星・北斗七星を神格化した神様、南斗星君・北斗星君でしょうか。
4.サーン チャオ ヘン チア(齋天古廟)
メインストリートから少し中の路地に入って行ったところにある小さな廟が、サーン チャオ ヘン チア(齋天古廟)です。
主祀神は猿の神様・斉天大聖。西遊記・孫悟空のモデルになった神様とされています。
向かって右手には観世音菩薩(観音菩薩)。
左手には天后聖母(媽祖)。
5.サーン チャオ プン タオ コン(本頭公廟)
サーン チャオ ヘーン レーク(程進古廟)とも書いてありました。
本殿前に安置されているのは本頭公像でしょうか。
中央には本頭公、その隣の像は福徳正神(大伯公、伯公)のような老人でした。タイ語でチャーン ター イー コンと書いてあり、イー コンはおそらく爺公だと思うのですが、チャーン ターは心当たりがなく分かりません。
向かって右手には天后聖母(媽祖)、両脇には天后聖母に仕える順風耳と千里眼。
向かって左手は衆仙寶座と書かれており、様々な仙人ということでしょうか。
6.サーン チャオ ポー クワン ウー(関帝廟)
本殿に「紫気東来」という扁額が掲げられていました。東方から紫色の雲(=幸運・吉兆)が現れるという意味です。
こちらもタイの道教寺院ではお約束の天地父母炉から参拝します。中華圏一般としては天公炉だと思いますが、この天地父母は潮州人の信仰と思われます。
本殿に入って参拝します。
中央に祀られているのが関帝聖君(関羽)、脇を固めるのが周倉と関平。
向かって右手には天后聖母(媽祖)。
右手は五祖禅師。中国禅宗の開祖は達磨(だるま)ですが、5代目の五祖・弘忍(ぐにん) を祀ったものでしょうか。
地面には地主神。
7.サーン チャオ メー ムアン サムット(天后聖母廟)
ワット スッティワート ワラーラームのそばにあった天后聖母廟、夕方4時過ぎでしたが、既に閉まっていました。
ターチャロームはターチーン川が大きく蛇行したところに突き出た半島のような地形なのですが、中国寺院のほとんどが南東側に集中していました。










































