次は大通寺へ向かいます。
大通寺は江戸時代初期に創建された真宗大谷派(東本願寺)の別院で、「長浜御坊」、「ごぼうさん」とも呼ばれます。
ながはま御坊表参道。石畳で門前町らしい景観が広がります。
参道の入口にアート作品のようなきつねの像がありまして、長浜のゆるキャラ?と思いましたが、ネットで調べると、長浜御坊(大通寺)に住んでいたという「お花きつね」でした。先に行った豊国神社にもありました。
大通寺の玄関となる山門はなかなかの大きさです。その堂々たる姿に圧倒され、これは只者ではない、いかにも格式がありそうな寺院という印象を受けます。
山門を抜けて境内に入ると、やたらと鳩が多いのです。小さな子供などはエサやりで楽しそうですが、近づくと大量のハトが飛び立ち、糞とか落とされたら嫌だなあと気になりました。
本堂は京都・伏見城の遺構で、京都・東本願寺の御影堂として使われた後、ここ大通寺に移築されたもの。国指定重要文化財です。
本堂の脇に拝観受付があります。拝観料は大人500円ですが、私は長浜おでかけパスポートを利用しました。
本堂では説法が行われていたので、大広間・客殿を見学します。大広間も本堂と同じく伏見城の遺構を移築したもので、国指定重要文化財となっています。
本堂と大広間を結ぶ渡廊(太鼓橋)。馬酔木(あせび)展に合わせて、黒壁のガラス工房で制作されたガラスのオーナメントを装飾した「花回廊」となっていました。
大広間・客殿(含山軒・蘭亭)の建物内部は撮影禁止なので画像はありませんが、円山応挙や狩野〇〇といった「開運!なんでも鑑定団」に出てきそうな障壁画や襖絵は見応えがあります。
含山軒庭園。
伊吹山を借景とする枯山水庭園。(伊吹)山を含む景観があるので含山軒と名付けられた?
こちらは蘭亭庭園。
大通寺の春の風物詩「馬酔木展」が開催中でした。
大広間玄関。向かって右手に見えているのが、本堂と繋がる渡廊(太鼓橋)。
庫裏。
庫裏の前にある台所門(脇門)は長浜城の大手門を移築したもの。
江戸時代初期の創建ですので、すごく古いとまではいきませんが、伏見城や長浜城の遺構が移築されていたり、高そうな障壁画・襖絵があったり、なかなか風格のある寺院でした。
私は足早に20分程度で回りましたが、ざっと見るだけなら30分、じっくり見るなら60分程度の所要時間だと思います。