続いて長浜鉄道スクエアにやって来ました。
明治15年(1882年)に開業した初代長浜駅舎を保存しています。当時の新橋駅を模して建てられた洋風2階建ての建物は、現存する最古の鉄道駅舎となっています。
現在の長浜駅も初代を模して建てられています。
旧長浜駅29号分岐器ポイント部の展示。
入館料は大人500円ですが、私は長浜おでかけパスポートを利用しました。長浜鉄道スクエアは旧長浜駅駅舎、北陸線電化記念館、長浜鉄道文化館の3つの建物で構成されています。
先ずは旧長浜駅駅舎から。
当時の時間表(時刻表)。
運賃表。
一二等待合室。
旧長浜駅駅舎はこのような部屋に分かれています。
こちらは駅長室。初代駅長・高橋善一氏(後に東京駅長)の写真、歴代駅長名の展示もあり。
北陸線電化記念館は鉄道車両2台の展示がメインです。
ED701(国鉄ED70形1号 交流電気機関車)、日本で最初の営業用60ヘルツの交流電気機関車です。
D51793(国鉄D51形793号 蒸気機関車)、「デゴイチ」の愛称で知られる蒸気機関車です。
改札鋏。
行先標や鉄道車両の製造メーカー名が入った銘板。行先標とかテンション上がるなあ・・・
琵琶湖の水運を担った観光船などのミニチュア模型も展示されていました。
最後に北陸線電化記念館を見学します。
長浜駅が開業した当時、長浜~大津駅(現在のびわ湖浜大津駅)間は鉄道が繋がっておらず、この区間は太湖汽船によろ琵琶湖の水運を利用した連絡船で結ばれていました。
東海道線と北陸線は長浜駅で合流していましたが、明治32年(1889年)7月に東海道線が深谷駅から分岐して米原ルートへ変更が行われました(関ケ原~深谷~長浜から関ケ原~深谷~長岡~米原というルートへ)。現在は米原駅が北陸本線の起点ですが、当初は長浜駅だったんですね。
その後関ケ原~深谷間が急こう配の為、明治33年(1900年)2月関ヶ原から長岡駅(現在の近江長岡駅)へ別ルートが開通し、深谷駅は廃止されました(関ケ原~深谷~長岡~米原から関ケ原~柏原~長岡~米原というルートへ)。
なかなか興味深い歴史でした。
北陸本線で活躍した蒸気機関車。
鉄道写真コンテスト。特に長浜駅や北陸本線に限ったものではなく、下記が長浜鉄道スクエア賞の「タイムスリップ」。伯備線方谷駅(岡山県高梁市)の写真です。木造駅舎にボンネットバス、後方を国鉄型特急列車が走っています。
スケジュールがギチギチで滞在時間はわずか20分しかなかったのですが、長浜駅や北陸本線の歴史を知ることが出来たので良かったです。
長浜鉄道スクエアの後は、同じく長浜おでかけパスポートで利用出来て、目の前にある「慶雲館」を見学したかったのですが、残念ながら盆梅展が終わって、開館期間(3月中旬~12月1日)がスタートする狭間で休館日でした。