<本ページにはプロモーションが含まれています>
多賀大社からの帰路、彦根駅の2つ手前の彦根口駅で下車します。
さきほど乗って来た近江鉄道の線路を渡ると、県道207号線に出ます。
この通りは中山道から分岐して彦根城下へ向かう彦根道という脇街道で、ポツポツと町家などの古い町並みが残っています。すぐそばの河原町芹町地区と違い、重要伝統的建造物保存地区になっているわけではないですが。
彦根城下へ向かう道ということで、防衛の役割を果たしていたのか、曲がり角が多くて「七曲がり」と呼ばれています。
村岸家住宅は江戸時代後期の町屋建築。
このあたりから仏壇店が目立つようになります。
彦根の仏壇は350年以上の歴史がある伝統産業です。元々は武具・武器職人だったのが、江戸期の戦争のない平和な時代になったので、武具の需要が減り、仏壇へ鞍替えしたとされています。
また曲がり角。
仏壇製造は工部七職といって、7種の工程の職人による分業制で成り立っています。その七職は、木地師(きじし)、塗師(ぬし)、金箔押師(きんぱくおしし)、宮殿師(くうでんし)、彫刻師(ちょうこくし)、蒔絵師(まきえし)、錺金具師(かざりかなぐし)、こちらの白金屋さんは代々錺金具師の老舗。
町屋建築が続く中で突如現れる旧秋口家洋館。大正5年(1916年)に建てられ、歯科医院として使われていました。国の登録有形文化財。
玄関上の屋根には、鍾馗さん(しょうきさん)?中国の神様で、魔除け・厄除けとして関西圏の商家でよく見られます。
旧秋口家洋館の角を曲がって、こちらは土蔵でしょうか。
主屋からつながっています。
ちょっと屋根が傾きかけている町屋。
吉田醤油醸造場という醤油屋さん。古い町並みには醤油蔵、酒蔵が似合いますね。
袖壁のような卯建(うだつ)のような・・・
またまた曲がり角。
こちらの登録有形文化財の町屋はカフェや賃貸住宅として活用されています。
空き町屋の所有者と活用希望者のマッチングを行う「小江戸ひこね町屋情報バンク」が入っているのは旧佐藤家住宅。昭和7~9年(1932~1934年)頃の建築で登録有形文化財。
この辺りから更に仏壇屋さんが多くなってきます。
県道206号線で右折し、芹橋を渡って彦根城下の方へ向かって行きます。
観光名所ではありませんが、彦根の歴史の一端を窺える通りでした。































