それでは彦根観光の目玉とも言える彦根城へ向かいます。
彦根城は慶長9年(1604年)~元和8年(1622年)にかけて築城されました。天守は慶長12年(1607年)頃に完成、江戸時代以前の天守が残る現存12天守の一つであり、国宝でもあります。
彦根藩は江戸時代を通して260年以上井伊家が藩主として統治し、彦根駅前には初代藩主・井伊直政公の銅像がありました。
ヴォーリズ建築のスミス記念堂を見学後、中堀沿いを歩いてきました。
中堀沿いの立派な石垣。
京橋から城内に入ります。
旧西郷屋敷長屋門、寛保2年(1742年)に建立され、明治16年(1833年)に移築されたもの。
内堀沿いを歩いて行きます。
家老脇家屋敷跡、
彦根城二の丸佐和口多聞櫓。軽く流してしまいましたが、国指定重要文化財です。
表門橋で内堀を渡ります。
彦根城博物館はかつての彦根藩の政庁であった表御殿を復元したもの。入場料は大人700円(彦根城・玄宮園のセットで1,500円)。時間がないのでスキップしました。
彦根城の入場料は大名庭園・玄宮園を含めて大人1,000円です。
大堀切に架かる廊下橋。こういう構造は見たことがないなあ。
いざという時には廊下橋は落とされ、敵が本丸へ進入出来ないようにする防御体制となっています。
廊下橋と天秤櫓。
天秤櫓を通り抜けます。
天秤櫓を抜けて皆さん天守の方へ向かって行かれるわけですが、右手に回り込むと天秤櫓の入口があり、内部が見学出来ます。
天秤櫓は長浜城からの移築とされています。国指定重要文化財なのですが、誰も見学していませんでした。
彦根城築城前に井伊家が居城としていた佐和山城址が見えます。徳川四天王と呼ばれた井伊直政にとって、敵将の石田三成が居城としていた佐和山城を嫌い、新たに彦根城の築城を計画したと言われています(築城前に亡くなりましたが)。
さきほど通って来た廊下橋。
本丸へ向かいます。
彦根城太鼓門及び続櫓。
本丸に到着し、三層三階の天守が登場。「彦根城天守、附櫓及び多聞櫓」として国宝に指定されています。現存12天守のうち国宝なのは、松本城、犬山城、彦根城、姫路城、松江城の5城。
ひこにゃんのパネル。確か本物のひこにゃんは出現場所・時間が決まっているんですよね。
天守の前にさきほど下を通り抜けてきた太鼓門櫓を見学。ここも国指定重要文化財ですしね。
それでは天守に入ってみましょう。
現存12天守の中で彦根城天守は高さでは8番目ですが、1階は意外と広いというか、思っていたほど小さくないです。丸亀城、弘前城、丸岡城、備中松山城と大差ないと想像していたのですが、面積としてはかなり広いような気がします。
お城には付き物の狭間。
彦根藩第16代藩主で大老も務めた井伊直弼像。
2階に上がって来ました。
最上階の3階に登ります。お城と言えば急階段が避けられないですが、彦根城もなかなかの傾斜です。ネットで検索すると傾斜は62度らしく、65~67度とされる丸岡城に次ぐ急さ加減。
国宝指定書。
天守最上階からの景色を見ていきましょう。
琵琶湖方向。
佐和山城址方向。
この後に行った大名庭園・玄宮園の方向。
そろそろ降りようと思ってたところに、ガイドさんが説明していた「隠し部屋」。破風の裏側を見ることが出来るそうです。
後で知ったのですが、彦根城の天守って大津城から移築されたものなんですね。
天守見学後、本丸にある眺望の良い着見台へ寄ってみます、「つきみだい」と読むのですが、月見台ではないんですね。
最後に西の丸三重櫓及び続櫓、国指定重要文化財です。内部見学も出来たのですが、時間の関係でスキップしました。
それでは隣接する大名庭園・玄宮園へ下って行きます。
向かって左側が、天守に付属する附櫓及び多聞櫓です。かつては多門櫓→附櫓→天守という入場ルートだったのですが、耐震性の問題から附櫓及び多聞櫓は公開中止になっています。
玄宮園を散策後、彦根駅へ向かいがてら、行きに見落としていた馬屋にも寄ります。彦根城馬屋は江戸中期の元禄年間(1688~1703年)に建てられ、こちらも国指定重要文化財です。
こんな感じで速足で見学し、所要時間(表門橋から玄宮園西口まで)は45分でした。彦根城単独で1時間、この後行った大名庭園・玄宮園を含めてもトータルで1時間半見ておけばよいと思います(彦根城博物館除く)。