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広峰山に登って山頂にある廣峯神社へやって来ました。
3年ほど前、広島県福山市にある祇園信仰発祥の地とされる素盞嗚神社へ行ったのですが、その際に吉備真備(きびのまきび)によって素盞嗚神社から播磨の廣峯神社へ素戔嗚命(牛頭天王)が勧請され、更に廣峯神社から感神院祇園社(現在の京都・八坂神社)へ勧請されたというストーリーを知ります。
地元の人しか知らない、ごくありふれた神社と思っていた廣峯神社が、あの祇園祭で有名な京都・八坂神社と牛頭天王信仰(祇園信仰)の総本宮を張り合っているだなんて・・・そもそもどんな御祭神が祀られているのかさえも知りませんでしたけど。
子供の頃にも来ていると思うのですが、こんな立派な神社だったかなあ。
主祭神の牛頭天王(素戔嗚命)は世の中に疫病をもたらす疫神、その神を祀り信仰することでや厄災から逃れられる厄除けのご利益(ご神徳)があるとされます。
石段を登ったところに表門(随神門)。
先ずは拝殿で参拝します。現在の拝殿は江戸時代前期・寛永3年(1626年)に再建されたもので、国指定重要文化財です。
拝殿の向かって左手に官兵衛神社。姫路生まれの軍師・黒田官兵衛を祀っています。2019年に創建された新しい神社で、2013~2014年に放映されたNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の人気に乗じた感は否めませんが。
殿内には官兵衛のシンボルとも言える赤合子兜、それに十字架がありました。黒田官兵衛って、キリシタン大名だったんですね。しかし神道神社の中に十字架があるなんて・・・
その隣には蘇民将来を祀る地養社(ちようしゃ)。疫神である武塔神(=牛頭天王・素戔嗚命)を丁重にもてなして災いから逃れ、茅の輪くぐりの起源となった蘇民将来説話で有名ですね。
参拝したのが11月30日だったので、紅葉が美しい。
蛭子社は素戔鳴尊の兄神としてイザナギとイナナミの間に生まれたものの、不具だった為に海に捨てられたとされる蛭子命(ヒルコノミコト)を祀っています。蛭子はえびす(恵比寿・恵比寿・戎)と同一視されています。
拝殿の向かって右手には軍殿八幡社、応神天皇・神功皇后を祀っています。
御神木。
本殿の裏手に行ってみましょう。
拝殿の後方に本殿があり、現在の本殿は室町時代中期・文安元年(1444年)に再建されたもので、こちらも国指定重要文化財。
本殿は正殿、左殿、右殿の三所に分けられ、それぞれの御祭神は下記となります。かつては牛頭天王を主祭神に祀っていましたが、明治の神仏分離令で素戔嗚尊としています。
<正殿>素戔嗚尊(スサノオノミコト)、五十猛命(素戔嗚尊の御子神)
<左殿>奇稲田姫尊(素戔嗚尊の后神)、足摩乳命(奇稲田姫尊の親神)
<右殿>八王子神(素戔嗚尊の御子神8柱)
本殿の裏側の壁には「九つの穴」があり、陰陽道を用いた九星の守護神にお祈りする陰陽九星詣りという参拝方法があります。
本殿の裏手には天神社、庚申社、山王権現社、大鬼社、熊野権現社、冠者殿社といった摂社・末社の社が並んでいます。
ここから10分ほど歩いた白幣山山頂には廣峯神社の奥の院・発祥の地があり、パワースポットでもあるらしいので行ってみます。
廣峯神社周辺にはかつて多くの社家や神職の屋敷がありまして、これもその跡でしょうか。
広峰山の標高が260mに対し、白幣山は311mなので、少し登ることになります。
手前にあるのが荒神社、素戔嗚命の荒魂が祀られています。
廣峯神社を創建したとされる吉備真備を祀る吉備社。遣唐使から京の都へ戻る途中の吉備真備が、この白幣山で神威を感じ、それを聖武天皇に報告したことで、翌年の天平6年(734年)に廣峯神社が創建されました。現在の広峰山に遷座したのは天禄3年(972年)となります。
両社の間にある磐座が、ご祭神が最初に天降った神聖な場所とされています。
白幣山から戻って来て、本殿裏手から少し離れた所には神仏習合時代の名残でしょうか、薬師堂があります。
素戔嗚尊の本地仏である薬師如来が安置されています。
それでは帰りますか。
随神門から望む姫路市街の景色。小さくて見えないですが、下記画像の右端の真ん中あたりに姫路城がぎりぎり写っています。
階段を降りた脇にある宝篋印塔。鎌倉時代後期に造られたとみられ、元々は白幣山にあったようです。本殿・拝殿と同じく国指定重要文化財。
タクシーで登って来て参拝される方もいるんですね。
天祖父社(あまさいしゃ)のサインが出ていたので、そちらにも寄っています。
舗装された車道が新参道で、こちらは旧参道のようです。
門も建物もきれいに残っているのは、廣峯神社の社家の一つだった肥塚家のお屋敷。カラーコーンで通行止めにしているので、さすがにもうお住まいにはなっていないのかな?屋敷の前には郵便ポストもあります。
この先をしばらく行くと、新参道(車道)に合流するようです。
天祖父社(あまさいしゃ)には、天照大御神・伊弉諾尊・伊弉冉尊が祀られています。
そばにある夫婦石(伊弉諾尊と伊弉冉尊?)は子宝や安産のご神徳(ご利益)があります。
廣峯神社が牛頭天王総本宮と知ってから、地元だしこれは是非とも参拝しないといけないなあと思いながら、ようやく実現しました。

































