金刀比羅宮の御本宮・御別宮に参拝し、次は奥社(嚴魂神社)を目指します。
旅行前、家族や知人に「こんぴらさんでは奥社まで登るつもり」と大見得を切って来ただけに、行く選択肢しかないと思っていましたが、ここまで疲労は思ったほどではなく大丈夫そうです。
御本宮まで785段、奥社までが1,368段なので残りは583段、距離としては約1.2kmです。
おっ、こんな平坦な道が続くなら楽勝。
そんな甘くはないですね。583段は確実にあるわけですから。
常磐神社(832段目)の御祭神は武雷尊(たけいかづちのみこと)と誉多和気尊(ほんだわけのみこと)。どちらも武神ですね。武雷尊は武甕槌神や建御雷神とも言い、鹿島神宮の御祭神として有名、誉多和気尊は第15代応神天皇=八幡神。
立派な社殿の白峰神社(923段目)。主祭神として第75代崇徳天皇、相殿神として御母である待賢門院(藤原璋子)と山の神・大山祇神(おおやまつみのかみ)の二柱が祀られています。崇徳天皇(崇徳上皇)は保元の乱で後白河天皇に敗れ、讃岐に流されました。
途中トイレもありました。
学問の神様・菅原道真公を祀る菅原神社(974段目)。
奥社まで500メートル。
ちらっと赤い朱塗りの建物が見えた。
ただの休憩所でした(1,098段目)。
奥社へ200メートルの標識。
延々と続く石段を見上げると、心が折れそうになります。膝や筋肉はまだ大丈夫ですが、既に昨日から出来ていた足裏のマメ(水ぶくれ)が痛い。歩き方の問題なのか、いつも同じところに出来るんですよね。
手水舎は1,261段目、残り107段です。
ラストスパート。
鳥居が見えてきた!
1368段目の奥社(嚴魂神社)に到着。御本宮からの所要時間は26分でした。楽勝とは言いませんが、事前に覚悟していたほどではなかったかな。でも達成感でいっぱいです。
奥社の標高は421m、以前ほぼ同じ高さの備中松山城(標高430m)に登ったことがありますが、個人的には備中松山城の方が圧倒的にしんどかったです。
備中松山城の場合は半分以上が舗装されていない登山道だったこともありますが、一番の違いは登った季節(気温)。今回の金刀比羅宮・奥社は11月末の晩秋ですが、備中松山城は7月末の真夏でした。体温が上昇すると本当に脚が動かなくなり、ヘロヘロになりました。ですから金刀比羅宮も夏に登ったら、かなりしんどかったでしょう。
奥社こと嚴魂神社(いづたまじんじゃ)には、金刀比羅本教の教祖である厳魂彦命が祀られています。戦国時代に生まれた厳魂彦命は、第四代象頭山金毘羅大権現別当金光院主となり、荒廃した境内の復興に務めた中興の祖的な存在です。
奥社からの眺め。
帰りはどこにも寄らず、ひたすら石段を降りていきます。下りは楽と言えば楽なのですが、膝や太ももの筋肉にかかる負担は大きい。下から登って来る人には「君たちも頑張りたまえ」なんて、ちょっと上から目線になってしまいます。
参道口からの所要時間をまとめると下記となりました。
参道口→御本宮 30分
御本宮→奥社 26分
上り 計56分
奥社→御本宮 22分(途中絆創膏の貼り換えで3~4分休憩)
御本宮→参道口 17分
下り 計39分
トータル計 1時間35分(+御本宮・御別宮・奥社の参拝などに約10分)
次の善通寺へ行く列車の都合上、往復2時間で行ければ良いなあと考えていたのですが、予想より早くこんぴら参りが終わりました。