讃岐国一宮 田村神社 倭迹迹日百襲姫命と五十狭芹彦命(桃太郎のモデル)を祀る

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栗林公園の次は、また琴電琴平線に乗って一宮駅へ。

一宮駅から徒歩10分ちょっとで讃岐国一之宮・田村神社があります。田村神社は和銅2年(709年)の創建とされています。

随神門。

参道の途中に相撲の土俵がありました。

三の鳥居。

拝殿でお参り。拝殿の後方に幣殿、本殿、奥殿があります。

田村神社の御祭神は下記5柱の神々を総称した田村大神。

倭迹迹日百襲姫命
五十狭芹彦命
猿田彦大神
天隠山命
天五田根命

倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)は第7代孝霊天皇の皇女で、奈良県桜井市の箸墓古墳の被葬者であり、卑弥呼のモデルとも言われることもあります。

ところで大和国の倭迹迹日百襲姫命のなぜ讃岐国に祀られているのか不思議に思ったのですが、倭迹迹日百襲姫命が大和国から讃岐国へ逃れてきたとの伝承があり、ここ田村神社の他、東かがわ市の水主神社や艪掛神社などでも祀られています。

五十狭芹彦命(いさぜりひこのみこと)は倭迹迹日百襲姫命の弟神で桃太郎のモデルとされる吉備津彦命。2年前に吉備津彦命を祀る旧吉備国の吉備津彦神社(備前国一宮)吉備津神社(備中国一宮)吉備津神社(備後国一宮)巡りしたなあ。

本社の隣には宇都伎社(うつきしゃ)があり、こちらにも短いですが参道があります。

龍神(金龍)に黄金を供えると長者になるらしい。

お金の匂いが・・・

宇都伎社の御祭神は大地主神と倉稲魂神、家内安全、生活守護のご神徳(ご利益)があります。社殿は本社と遜色ない佇まいであり、田村神社の主祭神の1柱である倭迹迹日百襲姫命と結婚した大物主神=大国主神=大地主神なのだろうか?社殿前に大きなほてい尊と大黒天が安置されていたのも意味深です。元は別の神様でしたが、大黒様=大国様として大黒天と大国主神は同一視されることもあるんですよね。

田村神社と宇都伎社の間に、姫の宮という縁結びの神様として信仰される小さなお社があります。

わらしべ七福神。

淡島社鳥居。茣蓙が敷いてありますが、妊婦が這いながら通って安産を祈願するそうです。

淡島社の小さなお社と「そばくら大明神」と書かれた男性のシンポル。

素婆倶羅社(そばくらしゃ)、医薬の神様・少名毘古那神を祀っています。

前に御神牛の像がありますので、こちらは菅原道真公を祀る天満宮ですね。

伊勢神宮遥拝殿。

宗像三女神の一柱で芸能の神様である市杵嶋姫命を祀る嚴島社(宮島社) 。

顔洗い弁天(弁財天)。ヒンドゥー教の女神であるサラスヴァティーが仏教に取り込まれた弁才天と市杵嶋姫命は習合し、同一視されることが多い。

嚴島社(宮島社)のある神池の周りには七福神の石像を配置した「七福神巡り」。香川県内の7つの神社仏閣で開創した「さぬき七福神」と称する信仰と観光を融合したアライアンスがあり、田村神社の担当は布袋尊。

弁財天(国分寺)。

大黒天(法然寺)。

恵比寿神(白鳥神社)。

福禄寿(滝宮天満宮)。

寿老人(與田寺)。

布袋神(田村神社)。

毘沙門天(香西寺)。

紅葉がちょうど見頃でしょうか。

北参道(裏参道)の方にも行ってみましょう。

赤い連鳥居の途中にさぬき獅子。

予科練海軍飛行兵の冥福と平和を祈って建立された「海軍少年飛行隊の碑」。

イヌ、サル、キジのお供を連れた桃太郎像。もう一人は桃太郎のモデルとされる吉備津彦命(五十狭芹彦命)の姉神である倭迹迹日百襲姫命。

八咫烏。

巨大なお迎え布袋尊。

大鳥居。

それほど広大でもない境内にびっちり神様が祀られ、更には仏教・道教の神様を含む七福神もいらっしゃって、ちょっとカオスな世界。神聖とか厳かというより庶民的・下町的な雰囲気のする神社でした。

一宮駅からの往復を含めてちょうど1時間でしたので、田村神社での参拝自体の所要時間は40分程度でした。

田村神社周辺の地図とホテル

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