本日から9月末に行った淡路島の旅行記となります。
ずいぶん昔に「たこフェリー」が運航を停止したとのニュースを見て、明石海峡大橋が開通した影響が大きく、本州(明石)と淡路島を結ぶ航路は無くなったと思っていました。
公共交通機関で淡路島へ行くには高速バスしかないと思いきや、明石港と淡路島・岩屋港を結ぶ淡路ジェノバラインという高速船があることを知ります。船に乗れるなんてテンション上がるなあ。
JR明石駅・山電明石駅から徒歩10分弱で明石港の淡路ジェノバライン乗り場に到着。
船便は早朝からあるのですが、有人の窓口(営業所)の営業時間は9:00~17:00なのでまだ閉まっています。
明石発の時刻表はこちら。私は8時発の便に乗るつもりでやって来ました。
上の時刻表で色分けされていますが、淡路ジェノバラインは下記4艘の船で運航されています。基本は「まりん・あわじ号」で、平日午前の一部の便に「まりーんふらわあ2号」、早朝と夜遅くに小型船が投入されます。
まりん・あわじ(定員180名)
まりーんふらわあ2(定員217名)
小型船・レットスター2(定員63名)
小型船・ジェノバⅠ(定員63名)
チケットは自動券売機で購入可能です。料金は大人600円・小人300円・身障者300円・自転車280円・バイク(125cc以下)550円・小動物280円。尚、有人の窓口ではクレジットカードや交通系ICカードなどの電子マネーが使えます。
待合室にはコインロッカーもありました。料金は小が200円・大が400円。
私は高速船の往復と「あわ神あわ姫バス(淡路市生活観光バス)」2日間の乗り放題がセットになった花・食巡り2day切符を購入するつもりです。
花・食巡り1day切符/1,540円(高速船往復+あわ神あわ姫バス1日乗り放題)
花・食巡り2day切符/2,000円(高速船往復+あわ神あわ姫バス2日乗り放題)
高速船が片道600円、あわ神あわ姫バス1日乗り放題券が1,000円(2日券は発売なし)ですので、個別に購入するより1day切符で660円、2day切符では1,200円お得になります。
但し、この切符は券売機では購入出来ません。事前に電話で確認したところ、窓口が開いていない時間帯は係員の詰め所(小屋?)で購入可能とのことでした。
が、その詰め所が見つかりません。岩屋営業所に電話して場所を聞いてみます。
待合室からのりば1を過ぎて(画像は帰路に撮影)、
更に先にある「のりば2」のそばにありました。
ここが詰め所です。スタッフの方は船の発着準備や乗客のチケット確認がメイン業務ですので、不在のことも多いようです。
7:40発のフェリーが出港し、こちらへ戻って来られたので、花・食巡り2day切符を購入したい旨を伝えます。中のデスクを物色されていたのですが、「チケットが入っているボックスが見当たらない」と。そうこうしていると、花・食巡り1day切符を買いたいという女性もやって来られました。
今度は閉まっている営業所(待合室の窓口)の鍵を持ってきて、中を探すもやはり見つかりません。営業所のスタッフは8時半過ぎにならないと出勤しないようです。
私は8時発の便で岩屋着が8:13、そして8:20発のバスに乗る予定。バスは約1時間に1本しかないので、この便を逃すと計画が大幅に崩れてしまいます。もう一人の女性の方も同じようです。
岩屋営業所にまた電話して、そちらに花・食巡り1days及び2day切符はないのか聞いてみると、明石発の企画チケットなので淡路島側にはおいていないらしい。8時の出航時間は迫って来るし困ったなあと思っていると、別のスタッフがやって来て、営業所内でチケットの入ったボックスが見つかったと。
なんとか間に合った、花・食巡り2dayきっぷ。
8時発の便は「まりーんふらわあ2」、平日午前の5便にしか使われないレアキャラなのです。主力の「まりん・あわじ」は自転車・バイクが積めるのに対し、「まりーんふらわあ2」は積めませんが、その分乗船定員が多くなっています。
特に意味もなく後方の船室に入りました。
上にある屋外デッキへの階段が見えています。後になって、デッキにも上がっておけば良かったなあと思いました。
淡路島・岩屋港に向けて出港。
前方の船室に移動したら、前面がガラス張りになっていて明石海峡大橋が見えています。こっちの方が圧倒的に景色がいいじゃないですか!
岩屋港に近付くと明石海峡大橋が更に大きく見えてきます。
明石海峡大橋の下をくぐり、わずか13分のクルーズで岩屋港に到着。
岩屋ポートターミナル。1階にジェノバラインの営業所、待合ロビー、観光案内所、物産店「情報センターバード」、2階にはレストラン「浜ちどり」が入っています。
2日間淡路島を観光し、帰りは岩屋20:40発のフェリーです。使用されるのは「まりん・あわじ」。
前日に明石港で撮影した「まりん・あわじ」。
桟橋の反対側に停泊しているのは、小型船「ジェノバⅠ」みたいですね。
まりん・あわじに乗り込みます。先ずは前方の船室、まりーんふらわあ2と違って前方はガラス張りになっていませんでした。
後方の船室。
デッキへ上がってみます。
明石港へ向かって出航。
後方には淡路サービスエリアの大観覧車が見えています。
ライトアップした明石海峡大橋が近付いてきました。
あっという間に明石港に到着。
もうひとつの小型船・レットスター2が停泊しています。英語ではRedstar 2ですが、レッドスターではなくてレットスターなんですよね。
全国的にこうしたフェリー・渡し船は経営が厳しく、路線削減や廃業が続いていますが、淡路ジェノバラインは明石と淡路島を結ぶ地元の人たちの足として、いつまでも続いて欲しいですね。