さきほどのヤップ・サンディエゴ・アンセストラル・ハウスの近くにもう1軒公開されている古民家があるので行ってみましょう。
こちらの1730 イエズスハウス(1730 Jesuit house)です。名前の通り、1730年に建てられ、その後はイエズス会の本部として使用されていた建物。Museo Parian sa Sugboとも呼ばれています。Museo=ミュージアム・博物館、Parian=スペイン統治時代に設置された中国人居住区・チャイナタウン、Sugbo=セブの昔の呼び名。
入口はどう見ても倉庫・資材置き場です。
入って左手が資材置き場、右手に事務所のような建物があります。入場料は100ペソでガイドの方が案内しながら説明して回る、完全なガイドツアースタイルでした。
資材置き場の奥に古民家兼博物館が残されています。
1階は中国人居住区(チャイナタウン)であるパリアンを中心にセブシティーの歴史などが分かる展示になっています。
当時の周辺のミニチュア模型。向かって右下が1730イエズスハウス。
スペイン統治下のフィリピンでは1階がレンガ・石造り(ルソン島ではレンガ、セブを含むビザヤ地方はサンゴ石灰石が多い)、2階が木造のバハイナバトという建築様式が発展しましたが、この建物は2階の壁もサンゴ石灰岩です。
一番下の層(の石)が建築当時のものと言っていました。
2階へ上がります。
2階は居住スペースの展示です。
建築様式・建物の特徴を説明したパネルがあり。
こちらは屋根の特徴です。
こちらのキッチンは2階で繋がった別棟になります。
こんな資材置き場の奥に、築300年近い歴史的建造物が残されているとは思いもよらないでしょう。
ヤップ・サンディエゴ・アンセストラル・ハウスに比べると知名度が低いのか、私以外に見学客はいませんでした。ガイドがずっと付いて回って説明してくれるのはありがたいのですが、自分のペースで見学したいなあとも思いました。