サントニーニョ教会・マゼランクロスから次はサン・ペドロ要塞というド定番の観光コースです。
サン・ペドロ要塞はスペインのコンキスタドール(征服者)で後に初代フィリピン総督となったミゲル・ロペス・デ・レガスピらにより1565年から建設がスタートしました。さきほどのサントニーニョ教会と同じですね。
建設当時は木製だったようで、17世紀初めからイスラム教徒の海賊対策として石造りの要塞が築かれはじめ、現在の要塞は1738年に完成したとされています。
延々と城壁が続いているように見えますが、それほど長くないです。
入場料は30ペソ。
中に入ると、城壁に囲まれた庭園のようなスぺースに出ます。セブシティーでは日本人観光客をほぼ見ませんでしたが、ここでは団体ツアー客に遭遇しました。
中からは分かりにくいですが、グーグルマップの航空写真を見れば要塞が三角形になっているのがはっきり分かります。
城壁の上へ登ってみましょう。
大砲。現在は海から100メートル近く離れていますが、建造当時は岬に位置し、三角形の2辺は海に面していました。
稜堡(要塞の角の部分)にある見張り台?
ぐるっと三辺の城壁を歩いてもあっという間です。
向こうに見えているのは、セブ中央郵便局。後ろ向きですが、手前の銅像はアントニオ・ピガフェッタというイタリア人航海者。マゼランの世界一周に同行し、セブにも上陸しています。ラプラプに殺害されたマゼランをはじめ、当初約270名の船団も多くが命を落とし、スペインにまで帰り着いたのは18名だけでしたが、アントニオ・ピガフェッタは生き残った中の一人で、航海中の詳細な記録を残しました。
火炎樹(ホウオウボク)の鮮やかな紅緋色が美しい。
サンチャゴ要塞などいくつもの要塞に囲まれたマニラ・イントラムロスに比べると、サンペドロ要塞は非常に規模が小さいのですが、フィリピンで最古の要塞です。
歴史的な価値は別にして、見学していてもあまり面白味はない・見応えがないかな。ずっと昔に来た時も同じような感想だったことを思い出しました。