ホテルに荷物を預けて、チェックイン時間までセブ観光をすることにします。
先ずはサント・ニーニョ教会にやって来ました。セブに来るのは3度目で、初めて来た時にいわゆるベタな観光名所は行ったのですが、再訪してみようというものです。
サントニーニョ教会はスペインのコンキスタドール(征服者)で後に初代フィリピン総督となったミゲル・ロペス・デ・レガスピらにより1565年に創建、フィリピン最古のローマ・カトリック教会とされています。尚、現在の建物は1740年に再建されたもの。ちなみにマニラ・イントラムロスのサン・アグスチン教会やマニラ大聖堂が1571年の創建です。
フィリピン人の観光客が多く、彼・彼女らもバシバシ画像撮影しているので、私も浮かなくてありがたい。
こういう教会の飾り棚みたいなのって、レタブロ(Retablo)って言うんでしたっけ?
前方の向かって左手に、ひっきりなしに人がやって来る礼拝室みたいなスペースがあります。
皆さん、ガラスに額や手を当てたりして、真剣にお祈りしています。もしかして、あれが有名なサントニーニョ像?スペイン語でサントニーニョは直訳すると「聖なる少年」、つまり「聖なる幼きイエス」です。
このサント・ニーニョ像は、レガスピがセブへ上陸するより前、マゼランがセブへやって来て、セブのフマボン王(族長)とその妻であるファナ女王らが洗礼を受けた際に贈られたもの。
サント・ニーニョ像の前へ行く人たちの行列。大した行列ではないのですが、信者でもない私が行っても場違いで失礼な気がしたので、止めときました。
サントニーニョ教会を出たところにマゼランクロス。こちらも有名な観光名所ですので、写真撮影している人が多いです。
マゼランクロスとは、ポルトガル人でスペイン国王の援助を受けた探検家のマゼランが1521年4月21日にセブ島へ到着後、ここで打ち立てた十字架のこと。サントニーニョ教会より歴史が古いです。尚、十字架のある八角形の礼拝堂は1834年に建てられたもの。
天井にはセブのフマボン王(族長)とその妻であるファナ女王らが、洗礼を受ける様子の宗教画が描かれています。彼らがフィリピン初のキリスト教徒となったのです。向かって左手にサント・ニーニョ像らしきものが描かれています。
我々が見ているのはTindaloという木で出来た十字架で、その中に本物の十字架が納められているようです。
サントニーニョ教会とマゼランクロス、スペインによるフィリピン統治・植民地支配の始まりの地だったんですね。
以前は単に有名な観光名所に来ただけという感じでしたが、今回はセブの歴史を知る良いきっかけになりました。