青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸 見学所要時間

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青森市街に戻ってきて、青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸を見学します。青函連絡船に使われていた八甲田丸をほぼ就航当時の状態に係留保存した貴重な施設です。

青函連絡船は青森駅と函館駅を結んでいた路線で、明治41年(1908年)3月17日に開業し、青函トンネルが開通した昭和63年(1988年)3月13日が最後の運行となりました(正式な廃止日は昭和63年9月19日)。

前日に青森ラブリッジから撮影した八甲田丸。

青森駅から青函連絡船へ鉄道車両を搭載する為の可動橋跡。

一昨日昨日と20℃を超えるぽかぽか陽気でしたが、この日は朝から雨で最高気温も7~8℃という寒さ。風が強くて傘が壊れそうですが、この方が津軽海峡って雰囲気は出ますね。

八甲田丸は1~4階+地下1階という構造になっており、乗船口(受付)は2階になります。

入場料は大人510円ですが、ねぶたの家 ワ・ラッセや青森県物産館アスパムとセットになったお得なチケットもあり、私は前日にワ・ラッセとの2館共通券を購入していました(共通券を購入して、各施設を別の日に見学するのも問題ありません)。

八甲田丸のみ 510円
八甲田丸+ワ・ラッセ2館共通券 930円
八甲田丸+ワ・ラッセ+アスパム3館共通券 1,380円

2階の受付から見学順路に従って、すぐに3階へ上がります。

昭和30年代の青森駅前を再現した「青函ワールド」。元々東京・お台場にあった船の科学館・別館「羊蹄丸」に展示されていました。その後羊蹄丸は愛媛県新居浜市へ曳航され解体されましたが、青函ワールドは八甲田丸へ移設されたもの。

3階には他に青函連絡船記念館があります。

歴代の青函連絡船の写真・ミニチュア模型の展示。青函連絡船として建造され就航したのは45隻ですが、他の航路(鉄道管理局)からの転属や助勤、また他の会社から借りて走らせた船(傭船)などもあり、歴代55隻とされています。その中で八甲田丸は23年7ヶ月と最長の現役期間を誇り、青函連絡船の最終運行船の大役も務めました。

運行当時からのグリーン席跡。

こちらは八甲田丸ではなく、青函ワールドが展示されていた羊蹄丸のグリーン船室の座席。画像撮影していると、係員の方から鉄オタと勘違いされたのか「これを見にいらっしゃったのですか?」と聞かれました。

寝台室。

ここは船長室だったかな。

4階にはブリッジ(操舵室)があります。

右手の青森港国際クルーズターミナルには、この日の朝入港した大型豪華客船ダイヤモンド・プリンセスが見えています。夕方には出港するようですが。

残念ながらこの日は天候不良のため、航海甲板・煙突展望台は閉鎖されていました。

4階から今度は一気に1階まで降ります。1階は鉄道車両を搭載する車両甲板スペースとなっています。

地下1階に降りていきます。

八甲田丸の心臓部であるエンジンルームがあります。

統括制御室。

1階の車両甲板より下の甲板は防水・浸水対策として、12の水密隔壁で13の区画に分けられており、2区画まで浸水しても安全が保たれるようになっているそうです。

1階の車両甲板や地下1階のエンジンルームなどは、工場見学をしているような気分になってテンションが上がりました。

自分としては急ぐこともなく、わりとじっくり見学しましたが、所要時間は1時間弱でした。

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