ホテルへ戻る前に1軒寄りたい店があります。昨日の夕食後に行こうと思っていたのですが、すっかり忘れていました。
こちらのレトロな建物の川越黄金焼店です。
黄金焼(こがねやき)は「弘前市の地元住民なら食べたことがない人はいない」と言われるほど有名なソウルフードの和菓子。昔は「がめこもぢ(がめこもち)」とも呼ばれていたり、青森県全般的に「おやき」という呼び名もあるようです。
全国的には今川焼・大判焼き・回転焼き、私の地元の姫路では御座候(ござそうろう)と呼ばれるものに近いですが、黄金焼は生地に牛乳・卵は使われていません。
現在弘前市内の川越黄金焼店・土手町、川越黄金焼店・東長町店、山中黄金焼店(松ヶ枝)の3店舗で製造・販売されていて、ここ土手町にある川越黄金焼店は明治18年(1885年)創業の老舗らしい。
店先で注文し、イートインスペースで頂きます。
このイートインスペースは川越黄金焼店の息子さんがやっている「MAGARI(間借り)」というスープカレー屋さんでもあるようです。
1個70円なのにお茶まで出して頂いて恐縮します。黄金焼は一般的な今川焼・大判焼に比べると少し小ぶりで厚みも薄い印象です。
テイクアウトの3個は包んでもらいました。
中は白あんです。川越黄金焼店は白餡のみですが、ネットで調べると、山中黄金焼店には黒餡もあるようです。生地は少しふにゃっと柔らかくて薄いような気がします。
作るところを少し見ていたのですが、一般的に今川焼・大判焼きは餡を乗せた生地と別の型で焼いている(餡の乗っていない)生地を合体させて作るのですが、ここの黄金焼は型に生地を流し込み、餡を乗せ、その上に更に生地を流し込み、たこ焼きのようにひっくり返す、つまり1個の型の中で完結させています。
私の地元の御座候は昨年95円から110円に値上げしたものの、それでも安いなあ・企業努力されているなあと思っていたのですが、黄金焼は卵・牛乳不使用で少し小さめということもあり、1個70円と更に激安です。
長い歴史があり素朴な味で普通においしいですが、批判を恐れずに書くと、卵・牛乳が入っている方がよりおいしいと思います。でも卵・牛乳入れたら黄金焼のアイデンティティが無くなっちゃいますね。
ほっこりやさしい気持ちになれるお店でした。