金沢から青春18きっぷを使って帰るのですが、途中下車の旅を楽しんで行きたいと思います。現在は既に敦賀まで北陸新幹線が延伸し、青春18きっぷが使えない区間になってしまいましたけど。
先ずは加賀温泉駅の隣の大聖寺駅で下車します。石川県最西端の駅で、現在はIRいしかわ鉄道とハピラインふくいの境界駅です。
大聖寺駅前には古九谷発祥之地の碑が建っています。
大聖寺駅から徒歩7~8分で石川県九谷焼美術館に到着しました。「古九谷の杜親水公園」内、加賀市立中央図書館の裏手にあります。
常設展の入場料は大人560円、支払いにはQRコード決済各種も利用可。
茶人でもあった加賀藩の支藩・大聖寺藩の初代藩主・前田利治が、鉱山開発を進める中で良質な陶土が見つかったことで、その後の九谷焼生産につながりました。このように江戸時代前期に始まった九谷焼ですが1700年代初頭に一度消滅してしまい、それまでのものが古九谷と呼ばれます。
展示室は常設展示室と企画展示室がありますが、私が購入したのは常設展のみのチケット。常設展示室は更に青手の間、色絵の間、赤絵の間の三室に分かれております。
先ずは青手の間。青手とは青(緑の釉薬)を基調とするもので、深みのある緑と黄を基本とし、紺青と紫が加彩される。赤は使わない。
裏側も見えるように鏡を設置している作品もあります。
続いて色絵・五彩の間。九谷では一般的に色絵=五彩手を意味します。五彩手は赤・緑・紫・紺青・黄の五色が使われます。
最後に赤絵・金襴の間。
当館収蔵品をはじめ、全国の美術館で所蔵する九谷焼の名品を高精細画像で見ることが出来るデジタルライブラリー。
九谷焼に関するたくさんの書籍は中尾ご夫妻からの寄贈と書いてあったので、もしかして中尾彬夫妻?と思いましたが、名古屋の一般の方でした。
2階は喫茶室とミュージアムショップ。
九谷と言えば五彩というイメージでしたが、青手や赤絵・金襴手などもあるんですね。
次の列車までの1時間しかなく、駅から九谷焼美術館への行き帰りの時間もあるので、所要時間は30分程度でした。それでも常設展だけであれば、展示されている作品は適度な数なので、それほど駆け足ということもなくちゃんと見られたという感想です。
小松・加賀温泉郷 洗濯機・コインランドリーがあるホテル・旅館