高岡銅器・鋳物の町 金屋町重要伝統的建造物群保存地区

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高岡市に3つある重要伝統的建造物群保存地区の最後になりましたが、金屋町へやって来ました。

高岡城を築城した前田利長が城下の町づくりを進める中、産業発展を図るため中世より鋳物が盛んであった西部金屋村(現在の高岡市戸出西部金屋)から鋳物師7人を呼び寄せて造られた町です。さきほどの山町筋は商人の町でしたが、金屋町は職人の町。鋳物という火事が起きやすい業種柄、類焼を避けるために千保川の向こう側に立地しています。

石畳の通り沿いに千本格子(さまのこ)の美しい町家が連なっていて、千本格子の家並みと呼ばれています。先に行った高岡市吉久重要伝統的建造物群保存地区も千本格子(さまのこ)を売りにしていました。

高岡の他エリアにもあるのですが、さすがに本場だけあって銅板張りの住宅も多いような気がします。

銅の緑青が美しい。

ウランガラス鋳芸館。ウランガラスって?極微量のウラン化合物を含むガラスで、紫外線を当てると美しい蛍光緑色で輝くそうです。

夕方17時前という時間帯のせいもあるのかもしれませんが、ほとんど人通りはなく、たまに車が通る程度。賑やかな観光地という雰囲気はなく、しっとりと落ち着いた街です。

通りには鋳物・銅器製造販売の店がいくつか並んでおり、店先に作品を展示している業者もあります。

江戸末期1860年創業の大寺幸八郎商店。

高岡市鋳物資料館。営業時間が16:30までで既に終わっていました。

石畳の通りから少し離れた場所に旧南部鋳造所のキュポラ及び煙突が残っているので見に行ってみました。

キュポラとは金属を溶かす溶解炉。この旧南部鋳造所のキュポラは大正13年(1924年)に建設され、平成12年(2000年)まで稼働していたそうです。「キューポラのある街」という古い映画がありますが、あれは同じく鋳物の町として有名な埼玉県川口市が舞台でしたね。

最後にさきほどの高岡市鋳物資料館の裏手、千保川沿いの金屋緑地公園にやって来ました。

ここは鋳物工場跡地で高岡鋳物発祥地という石碑が建っています。

金屋町の散策を終えるともう17時過ぎ、冬なのでかなり薄暗くなってきました。更に高岡大仏と射水神社を訪れる予定でしたが、もう時間切れですね。

高岡の地名は勿論知っていましたが、2ヶ所の国宝と3ヶ所の重要伝統的建造物群保存地区をはじめ、これほど観光名所が多い所とは知りませんでした。当初は白川郷・五箇山から金沢へ向かう途中に通過するだけのつもりでしたが、1泊&町歩きをして本当に良かったです。

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