高山陣屋と陣屋前朝市

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舩坂酒造店を出て、飛騨高山観光の〆は高山陣屋です。

実は高山陣屋には朝にも来ていました。高山と言えば宮川朝市が有名ですが、もう1ヶ所、「陣屋前朝市」という朝市もあるのです。

高山陣屋前でテントを張って営業しているのですが、出店数も買い物客も多くなく、お世辞にも賑わっている感じではありませんでした。宮川朝市も想像よりこじんまりした雰囲気でしたが。

営業時間は4~12月が6~12時、1~3月が7~12時となっています。私は白菜と赤カブのお漬物を買いました。特に赤かぶの甘酢漬けみたいな漬物はおいしかったです。

改めて夕方にやって来た高山陣屋。外国人観光客が目立ちます。入場料は大人440円ですが、高校生以下は無料と太っ腹。

ところで高山陣屋って何?

元禄5年(1692年)に江戸幕府は飛騨を直轄領とし、幕府から派遣された代官・郡代が執務を行った役所兼住居、現在でいうならば県庁や市役所だそうです。

高山陣屋にはいくつもの玄関がありますが、ここは代官・郡代もしくは幕府から派遣された巡見使だけが通ることが出来た入口。

玄関の間の大床に描かれている青海波(せいがいは)という海の波を模した吉祥文様は見どころの一つ(と公式HPに書かれていました)。但し、これはレプリカ(復元)であり、現物は後で回る御蔵に展示されているのですが見逃していました。

こちらも見どころとされている「真向兎(まむきうさぎ)」。部屋の長押などに打ちつけた釘の頭を隠すための装飾で、館内でたくさん見ることが出来ます。兎は多産で繁栄を意味する縁起の良い意匠と、火事から守ってくれる魔除けの意味があるともされています。

御役所(おんやくしょ)は郡代・代官やその部下らが勤務する役所の中枢部。

御用場。飛騨高山藩は統治していた金森氏が国替となり幕府直轄領となりますが、その際に高山にとどまり代官に登用された旧金森氏家臣の地役人が執務した部屋。

このあたりは寺院詰所、町年寄詰所、町組頭詰所といった部屋が並んでいます。

書役部屋(しょやくべや)は代官・郡代所が発給する各種書類の作成などに使われた部屋。

廊下を渡って役宅(居宅)部分に移動します。

代官・郡代が客をもてなした座敷の床の間。

女中部屋。

郡代役宅跡から発掘された遺物が展示されていました。

土間・台所。

代官・郡代が生活した嵐山の間。

将棋の名人戦も行われたことがあるようです。

御奥(扇面の間)は代官・郡代の奥方の部屋。

奥の部屋には衣装や寝具を収納する長持が展示されています。

居間。

大広間。

最後に別棟の御蔵を見学します。御蔵は年貢米を収納した米蔵で、現在は飛騨の歴史・文化を紹介する展示施設として使われています。

1日歩き回った最後に訪れたので、気力・体力ともに尽きかけており、おざなりな見学になってしまいました・・・それでも一通りは見学して所要時間は約25分。

幕末には全国に60数ヵ所あったと言われている郡代・代官所の中で、当時の建物が残っているのは高山陣屋のみという貴重な史跡だと知ったのは後からでした。

高山陣屋周辺の地図とホテル

高山・奥飛騨 洗濯機・コインランドリーがあるホテル・旅館

飛騨高山 4ベッド・4人部屋のあるホテル・コンドミニアム

高山・奥飛騨温泉郷 露天風呂付客室があるホテル・旅館

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