映画「君の名は。」の聖地巡礼スポットとしては、先に飛騨古川で飛騨古川駅や気多若宮神社を訪れたのですが、次は高山市街の飛騨山王宮・日枝神社(ひえじんじゃ)に行ってみます。
高山の古い町並みから南へ徒歩15分、高山駅からは25分程度掛かります。
日枝神社は飛騨古川の気多若宮神社と共に主人公・三葉が巫女をする宮水神社のモデルとされています。劇中に何度か出てきて、モデルの証拠とされているのが、この赤鳥居(二の鳥居)と石段らしい。よく調べて行かなかったので後で分かったことです。分かっていたら、映画のシーンと同じ構図で撮影したのに・・・
石段を登ると拝殿が見えてきました。日枝神社の主祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)、日吉・日枝・山王神社の総本宮である滋賀県の日吉神社から勧請されたものです。大山咋神は山の地主神とされ、日枝とは比叡山のこと。
社務所から拝殿・本殿への渡り廊下を抜けますと・・・
鮮やかな朱色の富士社が出てきました。富士神社(御祭神:花之佐久夜毘売命)、金刀比羅神社(御祭神:大物主命・崇徳天皇)、恵比須神社(御祭神:八重事代主神)を合祀しています。
富士社の社殿は日枝神社の旧本殿を移築したもののようです。
高皇産霊神(たかみむすびのかみ)と神皇産霊神(かみむすびのかみ)を祀る産霊神社。
横に見えるのが日枝神社の本殿ですね。
また拝殿前に戻って来まして、日枝神社の大杉。
菅原道真公を祀る天満神社。
食物神・穀物神の倉稲魂命(ウカノミタマノミコト、宇迦之御魂神)を祀る山王稲荷神社。
それではまた参道を戻って行きましょうか。
神輿庫。
こちらの祓所(はらえど・はらいしょ)は宮司をはじめとした神職など神事の参加者をお浄めする場所。このお浄めを修祓(しゅばつ)と言います。
向こうからやって来たのは台湾・香港或いは東南アジアと思われる華人系の観光客でした。飛騨古川もそうでしたが、日本の漫画・アニメ人気を実感します。7月に島根へ行った際も途中山陰本線の由良駅(鳥取県)という無人駅で台湾人グループがぞろぞろと降りて行き、何だろうと地図を見ると、そこは名探偵コナンで売り出しているところでした。
日本三大曳山祭や日本三大美祭と言われる高山祭は日枝神社例祭「春の山王祭」と櫻山八幡宮例祭「秋の八幡祭」の総称らしい。2つの祭りを合わせてなんですね。
安川通り(国道158線)より南側の上町が日枝神社の氏子、北側の下町が櫻山八幡宮の氏子になります。祭りで曳き回される屋台(山車)の創建資金供出・維持管理を行う屋台組という住民組織があり、屋台を保管する屋台蔵もたくさん目にしました。