6~7年前にチェンマイへ来た際には、銀の寺として有名なワットシースパンには行ったのですが、もう1ヶ所銀の寺と呼ばれるすぐ近くのワットムーンサーンはスルーしてしまいました。
そのワットムーンサーンですが、銀の装飾がなされた銀の寺としてだけではなく、第二次世界大戦時の日本人戦没者慰霊碑があることを後から知り、行っておけば良かったと後悔したのです。ですので今回は絶対に行こうと決めていました。
前回もこのウアラーイ通りにある聖牛の像は見たんですよね。
ウアラーイ通りから路地に入って3分ほど行ったところにあります。
銀細工で覆われたラーンナー様式の建物は「スッタジットー美術館(ホー シン スッタジットー)」。銀細工が盛んなウアライ地区のシンボルとして2002年から8年の歳月を費やし、2010年に完成しました。
中に入ると中央には、クルーバー・シーウィチャイ、クルーバ―・インター、プラ・クルー・オーパートカナーピバーンというタイ北部を代表する3人の高僧の像が祀られています。
内部も素晴らしい銀細工で埋め尽くされています。
外に出て、周りの壁にはプラタート プラチャム ピー クートの彫刻。プラタート プラチャム ピー クートとは、タイで信仰されている「生まれ年(干支)ごとに参拝すべき・ご利益がある仏塔」のことです。
前日に行ったラムプーンのワット プラタート ハリプンチャイ、酉年生まれの為の仏塔です。
こちらの閉じられている建物は本堂(ウボーソット)でしょうか。
ランナー・タイヤイ様式の仏塔。
ランパーン出身でタイ北部で最も崇敬を受ける高僧シーウィチャイ師の像。
こちらが旧日本軍の遺品資料館です。事前予約制?チェーンで閉鎖されていて見学は出来ませんでした。
手前に日本兵戦没者慰霊碑があります。なぜムーンサーン寺院に日本兵戦没者慰霊碑があるかといえば、第二次世界大戦中に旧日本軍の野戦病院があったからです。
戦友よ安らかに眠れ。
毎年8月15日の終戦の日には、ここワット ムーンサーンとチェンマイ郊外メーワーン郡にあるバーンガート・ウィタヤーコム中高校で戦没者慰霊祭が開催されています。バーンガート・ウィタヤーコム中高校は敷地内の井戸で多くの日本兵の遺体が発見されたことから、戦病没者追悼碑が建てられています。
第二次世界大戦においてインド北東部の攻略を目論んだ「インパール作戦」の失敗で、多くの日本兵がビルマからチェンマイなどタイ北西部へ敗走して来ました。親族に戦没者がいるわけではありませんが、墓参りを済ませたような気持ちです。