一畑電車に乗って湖遊館新駅駅で下車し、島根県立宍道湖自然館 ゴビウスへ向かいます。駅名の「湖遊館新駅」駅、駅の文字が連続していますが、間違いではありません。平成7年10月にアイススケートリンク「湖遊館」のオープンに合わせて開設された新駅です。
果てしなく広がる田園風景。歩いている人なんて私以外に誰も見当たりません。この辺りは宍道湖西岸農地整備事業により区画整理・圃場の大区画化が行われたようです。
湖遊館新駅駅から徒歩10分ほどで島根県立宍道湖自然館 ゴビウスに到着。この日は火曜日で本来定休日です。仕方ないから代わりに松江フォーゲルパークへ行こうと思っていたのですが、夏休み期間は休みなしで営業することを知り、初心通りゴビウスへやって来ました。
ゴビウスの開館時間9:30まであと10分程あるので、隣の宍道湖グリーンパークを散策して時間をつぶします。ここは厨房機器で有名なホシザキ系列のホシザキグリーン財団が運営しており、ペンギンミュージアム(入場無料)などもあります。
散策路を歩いて行くとカワセミ池が出てきました。観察用の望遠鏡も置いてあったのですが、カワセミは見つけられず。
ハグロトンボかな?
宍道湖畔に出ました。
散歩するにはとても気持ちの良い公園なのですが、さすがに暑すぎて・・・
開館時間も過ぎたのでゴビウスへ向かいます。ゴビウス(Gobius)とはハゼ科の魚を指すラテン語で学名にも使われています。
先ずは「汽水のなかまたち」ということで宍道湖や中海で見られる魚たちを展示してあります。宍道湖・中海は国際的にも重要な湿地で、湿地の保全と賢明な利用を進めることを目的としたラムサール条約に登録されています。
宍道湖ならではの郷土料理として親しまれてきた「宍道湖七珍」。スズキ、モロゲエビ、ウナギ、シジミ、コイ、シラウオ、アマサギ(ワカサギ)の7種。
シラウオの水槽。サケ目シラウオ科の魚で各地の汽水域に生息し、大きくなると10センチくらいになります。生きている時は透き通った体をしています。踊り食いで知られるシロウオ(スズキ目ハゼ科)とは別の魚です。
宍道湖・中海ジオラマ。
続いて「川のなかまたち」ゾーンです。こちらもジオラマ水槽になっており、上流と中流~下流に分かれていました。さきほどの宍道湖・中海ジオラマ水槽もそうでしたが、前にベンチシートが置いてあり、ゆっくり休憩がてら見学が出来ます。
上流水槽のヤマメ。
同じく上流のゴギ、イワナの仲間です。しまねレッドデータブックでは絶命危惧I類。
しまねの絶滅のおそれのある生きものたち。アカザ、イシドジョウ、ルリヨシノボリ、ニホンイトヨ、アユカケが展示されていました。
イシドジョウ。
最後は「あそびっ湖 まなびっ湖 ひろば」。
実際に生き物に触れられる、だんだんタッチプール。
「だんだん」タッチプールとは、3段階に高さが分かれているからでした(後で知りましたが)。一番低いプールにはザリガニがいっぱい。
夏休み期間中は特別展「おさかなサバイバル」が開催されており、いろいろな魚の身のまもり方を展示・紹介しています。
ヤマトシジミの水質浄化実験。
時々ニュースにもなっているリュウグウノツカイ(の標本)。宍道湖・中海ではなく日本海で捕獲されたものですが。
夏休み期間中ということもあり、来場客は地元の幼児か小学生くらいの親子連ればかりで、観光客&おっさんの私は完全に浮いた存在でしたが、個人的にはとても楽しめました。