相楽園 神戸の街なかにある日本庭園

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翌朝、朝食を予定していたお店が開店時間になってもまだ開いていないので(後で違う店と勘違いしていたことが発覚しますが)、先に相楽園へ行きます。

相楽園は元神戸市長の小寺家の私邸の庭園として明治末期までに完成、その後昭和16年(1941年)に神戸市が譲り受けて一般公開されています。相楽園の名称は、中国の古書「易経」の一節にある「和悦相楽(わしてよろこびあいたのしむ)」からとったのが由来のようです。

特に文化財には指定されていませんが、立派な総ケヤキ造の正門です。建物の多くは戦災で焼失しましたが、この正門は当時のもの。

入場料は大人300円、支払いには各種QRコード決済が利用可能でした。

右手にたくさんの蘇鉄(ソテツ)が植えられた蘇鉄園が見えてきました。

樹齢500年と伝えられる大クスノキと石灯籠。

カンツバキの花が咲いています。

正面に見えている欧風の建物は旧小寺家厩舎。明治43年(1910年)に完成した当時の姿で残っていて、国指定重要文化財となっています。

1階が馬車を入れる車庫、2階は厩務員の為の宿舎になっていました。

東側の塔は馬房。

旧小寺家厩舎の隣にあるのが、旧ハッサム住宅。英国人貿易商ハッサム氏の邸宅として明治35年(1902年)頃、北野町(異人館街)に建設されたもので、昭和38年ここに移築されました。こちらも国指定重要文化財。

平成7年(1995年)の阪神・淡路大震災で落下したレンガ造りの煙突。煙突はここに落下したわけではなく、屋根・床を破って1階まで落下、北西の部屋を大破させたそうです。そういえば北野異人館街の萌黄の館(旧シャープ住宅)でも、落下した煙突が展示されていました。

敷地の北西部分は結婚式場になっていて、入口も別にあります。

相楽園は池泉回遊式の日本庭園ですので、池の周りを散策してみましょう。

つつじの名所としても知られているのですが、3月1日は時期外れ。開花時期は4月中下旬~5月上旬です。

鹿威しもあります。

向こうに見えるのは船屋形。江戸時代、姫路藩主が河川での遊覧に使っていた「川御座船」の屋形部分を移設したものです。現存する川御座船としては、国内で唯一らしく国指定重要文化財になっています。

船屋形の裏側は装飾もなく、地味な感じ。

茶室浣心亭。

高台の東屋みたいなところでひと休み。園内の所々にベンチが置いてあり、休憩できるようになっています。読書でもしながら、ゆっくりした時間を過ごすのも良さそうです。

ツワブキの綿帽子。

それまで私一人の静寂な空間だったのですが、急にざわざわし始めました。見ると、修学旅行生と思われる2~30人の集団がやって来ました。自由行動?それほど有名でもない相楽園を選ぶなんて渋いですね。しかしこんな3月という年度末に修学旅行なんてあるのかな。

ということで私はホテルに戻りますか。

相楽園の最寄駅は神戸市営地下鉄・県庁前駅で徒歩3~4分、JR・阪神元町駅からは10分弱です。

相楽園周辺の地図とホテル

神戸 洗濯機・コインランドリーがあるホテル・旅館

神戸 4ベッド・4人部屋のあるホテル・コンドミニアム

神戸・有馬温泉 露天風呂付客室があるホテル・旅館

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