唐招提寺 鑑真が創建した国宝だらけの律宗総本山 奈良・西ノ京

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薬師寺から歩いて10分弱で唐招提寺に到着しました。

少し色褪せた南大門はいかにも古そうに見えますが、昭和35年(1960)に天平様式で再建されたものです。

拝観料は大人1,000円ですが、奈良交通バスのフリー乗車券の提示で団体割引の800円になりました。

唐招提寺は天平宝字3年(759年)唐出身の僧・鑑真により創建されました。律宗の総本山であり、世界文化遺産「古都奈良の文化財」の構成資産の一つでもあります。

南大門を抜けると正面には金堂が見えてきます。創建時の奈良時代8世紀後半の姿を残し、国宝に指定されています。また本尊の乾漆盧舎那仏坐像をはじめ、木心乾漆薬師如来立像、木心乾漆千手観音立像、木造梵天・帝釈天立像、木造四天王立像(4躯)と安置されている仏像は国宝のオンパレード。

金堂の後方には同じく国宝の講堂。講堂は天平宝字4年(760年)頃平城宮の東朝集殿を移築・改造したもの。堂内には本尊の弥勒如来坐像(国指定重要文化財)と持国天・増長天立像(いずれも国宝)が安置されています。

金堂と講堂の間、東側にある鼓楼は鎌倉時代の仁治元年(1240年)建立で、こちらも国宝です。

西側の鐘楼は特に文化財指定されていませんが、梵鐘は平安時代のもので国指定重要文化財。

鼓楼の東側には国指定重要文化財の礼堂。もとの僧房を弘安6年(1283年)に改築したもので、鼓楼(舎利殿)に安置された仏舎利を礼拝するための堂なので礼堂(らいどう)と呼ばれるそうです。

礼堂の更に東側にある校倉造りの宝蔵・経蔵も国宝です。

南側の経蔵は、唐招提寺創建以前、この場所が新田部親王邸であった時代からの建物で、唐招提寺で最も古い建物であり、日本最古の校倉造の建物。

北側の宝蔵も同じ奈良時代ですが、唐招提寺創建後の建造物とされています。経蔵より少し大きいです。

現在は昭和45年(1970年)に完成した鉄筋コンクリートの新宝蔵に収納されています。拝観料は200円、開館期間は3月1日~6月30日、9月1日~11月30日、12月31日~1月3日(8月10日頃に数日間の臨時開館あり)。この時は開館期間だったのですが、急いでいたので入りませんでした。今になっては後悔・・・

境内の北東にある開山御廟。唐招提寺の開山である鑑真和上の墓所です。

苔むした林の中を歩いて行くのですが、静かで本当に気持ちが良いです。

開山御廟を後にし、境内の北側を散策します。

教科書にも載っている有名な国宝・鑑真和上坐像が安置されている御影堂(国指定重要文化財)。基本的に非公開で、1年に一度だけ特別公開されます。御影堂は宸殿(しんでん)と殿上及び玄関の2棟から成り、門から見えているのは殿上及び玄関です(鑑真和上像が安置されているのは宸殿)。

開山堂を裏から。国宝の鑑真和上坐像が安置されていた時期もありましたが、現在は鑑真大和上御身代わり像があります。

境内の北西にある唐招提寺本坊。

境内の西側にある戒壇、僧となるための授戒が行われる場所です。

創建時の遺構としては3段の石壇のみが残り、その上に昭和53年(1978年)にインド・サンチーのストゥーパを模した宝塔が築かれています。

こんな感じでざっと回って、所要時間は1時間弱でした。

唐招提寺も有名な寺院ですので、それなりに参拝客はいるのですが、団体ツアー客はほとんどおらず、伽藍の色合いも含めて落ち着いた雰囲気です。薬師寺のような巨大な建物や高い塔はないですが、古い伽藍が多く残っているので、見所は多いと思います。

唐招提寺周辺の地図とホテル

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