引き続き山の辺の道を歩いて行きます。
山の辺の道沿いには所々にこうした無料休憩所が設置してあり、ありがたいですね。
夜都伎神社から10分ほどで竹ノ内環濠集落に到着。奈良盆地には室町時代以降、外敵から集落を守る目的で周囲に濠を巡らせた環濠集落が多く見られ、竹ノ内環濠集落もその一つです。
集落の西側に残っていた濠も埋め戻されて公園になっていますが、北側の一部だけ残されています。ちなみにこの公園のトイレにはトイレットペーパーもありました。
グーグルマップに掲載されていた「菜の花畑」。
2月末から4月初めが見頃のようです。この日は2月27日ですが、まだ花の黄色より葉の緑色の印象が強く、満開とまではいっていないように感じます。
シュールな案山子。
所々に休憩所やトイレが整備されていて、本当に歩きたくなる道ですね。
2月末なので、桜ではなく梅の花の季節です。
西山塚古墳。
西山塚古墳の周りにあるのは池ではなく、萱生環濠集落の濠でした。
猿田彦大神の石碑と石灯籠。
紅梅でしょうか。
かなり大きな西殿塚古墳(継体天皇皇后 手白香皇女 衾田陵)。衾田陵は「ふすまだのみささぎ」と読みます。尚、築造時期から手白香皇女の墓は先ほどの西山塚古墳ではないか、そしてこの西殿塚古墳の被葬者は卑弥呼の後継者とされる台与(とよ)とする説もあります。
あぜ道を抜けて古墳のすぐそばまでやって来ましたが、皇室の祖先の墓である陵墓なので、宮内庁に管理されており、中に入ることは出来ません。
後でグーグルマップを見たら、南側にちゃんとした拝所がありました(私が行ったのは西側)。
燈篭山古墳。前方後円墳なのですが、前方部分は念仏寺の墓地、後円部分は果樹園となっています。
念仏寺。中に入って参拝するか迷いましたが、パスしました。
念仏寺を過ぎてすぐ左手に見えてくるのが中山大塚古墳。萱生町から中山町にかけて多くの古墳がありますが、大和(おおやまと)古墳群というようです。
中山大塚古墳の隣というか一部?に鎮座する大和稚宮神社にやって来ました。大和神社(おおやまとじんじゃ)の境外摂社です。大和神社で毎年4月1日に行われる「ちゃんちゃん祭り」のお渡りで、二基の神輿が本社から大和稚宮神社までを往復することから大和神社御旅所とも呼ばれます。
御祭神は大和神社と同じで日本大国魂大神、八千戈大神、御年大神。
隣には大和神社の境外末社の歯定神社(はじょうじんじゃ)。御祭神は大己貴神(おおなむちのかみ)と少彦名神(すくなひこなのかみ)。
歯定神社という社名と医薬の神様として知られる少彦名神を祀っていることから、「歯の神様」とされています。境内には注連縄を巻いた、歯を連想させる石が据えられています。
大和神社は旧社格が官幣大社で二十二社(中七社)にも列せられる格式のある神社なので行ってみたいと思いながらも、山の辺の道からは1km程度離れているので、今回はパスしました。