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遅い昼食の後、ホテルへの帰り道に1ヶ所だけ見学していきます。
ヤンゴンに到着後、半日中華街を観光をする予定でしたが、ホテルですっかり寝込んでしまったので、少しでも挽回しておきましょう。
こちらの1875年に創建された龍山堂です。


太い眉毛の石獅です。一般的に左側(向かって右手)が雄獅子で、足下は球で遊ぶ姿が多いですが、こちらは串銭持ち。

子連れの雌獅子。

本殿に入ってみましょう。

中央に祀られているのは王孫爺爺(本名は謝安、廣惠聖王とも言います)と大使爺爺(本名は謝玄、王孫大使、謝府元帥とも)。
鉄格子の中に安置されているのは、もう夕方で閉館間近だからなのかと思いましたが、ネットで画像検索してみると、常にこうなっているようです。
向かって右手は福徳正神かな?

左手には数柱の神像。

其々の神様の名前が分からないのですが、一柱は太保公聖神という文字が見えました。向かって左手の小さな像は哪吒三太子かな。

この龍山堂は曾姓と邱姓の祖先を祀る宗祠・祠堂なんですね。

殿内に「詒穀堂」と書かれた扁額があります。

龍山堂、王孫爺爺・大使爺爺、邱姓、詒穀堂、何となく過去に行った所でも見たような気がしたので、過去の旅行記を調べてみると・・・
ペナン・ジョージタウンにある有名な観光名所のクーコンシー(邱公司)と共通点が多いです。クーコンシーの正式名称は龍山堂邱公司です。
龍山堂は現在の福建省厦門市海滄区新垵村(当時は新江村)を源流とする新江邱氏の堂号。華人は同じルーツを持つ宗族ごとに堂号を持ち、祖先を祀る祠堂の名称=堂号です。
詒穀堂はペナンの新江邱氏が龍山堂とする前に、元々使用していた堂号。クーコンシーに詒穀堂という名称の祠もあります。
また新江邱氏は元々曾姓でしたので、ここでは同じルーツの曾姓の同姓団体も同居しているのでしょう。
ヤンゴン龍山堂とペナンのクーコンシーの共通点は
1)邱姓の祖先を祀る宗祠で龍山堂の堂号。
2)王孫爺爺と大使爺爺を主祭神として祀っている。
3)詒穀堂というかつての堂号。
まず間違いなく、どちらも新江邱氏(新江邱曾氏)の宗祠だと思います。
この三益堂は曾氏の堂号のようです。

画像撮影を忘れてしまったのですが、一族から輩出した博士・修士・学士の名前や大学名が書かれた額も多く掲示されていました。昔で言えば、一族から科挙や進士の合格者を出すようなものでしょう。
豪華絢爛なペナンのクーコンシーと比較すれば見劣りしますが、ヤンゴンの中ではこの邱氏が最も有力な華人の一族のようです。