軽便与那原駅舎・展示資料館 沖縄県営鉄道(軽便鉄道)の痕跡

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次は中城城跡へ向かうのですが、斎場御嶽から那覇バスターミナルへ戻る途中に「軽便与那原駅舎・展示資料館」という施設を見つけました。スケジュールはギチギチであまり余裕はないのですが、バスの時刻表を調べると、途中下車しても30分程度で乗り継げるようなので寄ってみます。

斎場御嶽と那覇バスターミナルを結ぶ東陽バスの338/38番路線は非常に便数が少ないのですが、軽便与那原駅舎・展示資料館の最寄りの与那原町役場入口バス停は他に東陽バス37番系統、沖縄バス39/339番系統など比較的便数が多い(と言っても1時間に1~2本程度)も通っていました。

与那原町役場入口バス停で下車、バス通りから数十メートル入ったところに軽便与那原駅舎・展示資料館があります。

旧与那原駅は戦前~戦中運行していた沖縄県営鉄道(沖縄県鉄道)の駅で、その跡地に平成26年(2014年)復元されたのが軽便与那原駅舎・展示資料館です。

沖縄県営鉄道は大正3年から昭和20年(1914~1945年)まで営業し、与那原線・嘉手納線・糸満線と貨物用の海陸連絡線がありました。軌間は762mmの軽便鉄道(けいべんてつどう)で、ケイベンが訛って沖縄県民からは「ケイビン」「ケービン」と呼ばれていたようです。

建物の前には、大正12年(1921年)皇太子(後の昭和天皇)が欧州外遊に向かう途中に来沖、与那原駅から那覇駅まで軽便鉄道に乗車された「東宮殿下乗車記念碑」があります。

国産初の本格的幹線貨物機関車である9600型蒸気機関車の1/5スケールの模型。特に沖縄県営鉄道とは関係ないようです。

入口のベンチに暇そうなおじいさんが座っているなあと遠目には見えていたのですが、人形でした。

入場料は大人100円。入場券は昔の硬券風で入鋏用の改札鋏も置いてあります。

また2022年の鉄道開業150周年を記念して、沖縄県営鉄道の記念切符を集める切符ラリーが行われていて、与那原駅の記念切符と台紙を頂きました。

切符ラリーは下記4ヶ所で4枚集めるものです。

那覇~与那原@軽便与那原駅舎・展示資料館
那覇~東風平@南の駅やえせ
那覇~稲嶺@がんしゅう駅・南城
那覇~糸満@道の駅いとまん

那覇~与那原だけでなく、「那覇~糸満@道の駅いとまん」もここで頂けました。但し私が訪問した時点で「那覇~稲嶺@がんしゅう駅・南城」は既に配布終了しているそうなので、コンプリートは不可。

展示は写真パネルを中心に当時使用されていた設備・道具類、ミニチュア模型、それに沖縄県営鉄道とは関係ないですが、鉄道愛好家の故ゆたかはじめ(石田穣一)さんのコレクションなどがあります。

博物館ではなく資料館となっているように、展示物はそれほど多くなく、「与那原軽便物語」というビデオを見なければ、見学時間は10~15分で充分です。尚、展示物を撮影してインターネットやSNSへの掲載、商用目的で無断使用することは禁止となっているので、画像はありません(撮影自体はOK?)。

初代与那原駅は木造駅舎でしたが、昭和6年(1931年)に建てられた2代目駅舎は鉄筋コンクリート造となり、当時の9本の柱が建物裏に残されています。

2代目駅舎は沖縄戦で破壊されましたが、残った柱・壁などを使って修復され、与那原町役場庁舎、JA与那原支店として利用されてきました。平成25年(2013年)に取り壊され、翌年に現在の軽便与那原駅舎・展示資料館が建設されました。

他に軽便鉄道(沖縄県営鉄道)の遺構としては、那覇バスターミナルの脇(ゆいレール・旭橋駅側)に旧那覇駅の転車台が残されています。

また沖縄県営鉄道とは直接関係ないのですが、南大東島のさとうきび運搬用鉄道(通称シュガートレイン)で使われていた機関車が那覇市内の壷川東公園に展示されています。

ディーゼル機関車。

この壺川東公園は沖縄県営鉄道の那覇駅と古波蔵駅の間に位置し、工事の際に当時のレールが出土しています。

こちらは蒸気機関車(下部のみ)。

南大東島の砂糖運搬専用軌道(シュガートレイン)は大東糖業南大東事業所のサトウキビを運搬する為の民営鉄道でしたが、実は日本統治時代の台湾でも同じ頃、製糖会社により多くのシュガートレイン(糖業鉄道)が建設されました。

台湾糖業鉄道の軌間も大半が762mm、南大東島砂糖運搬専用軌道や沖縄県営鉄道と同じ軽便鉄道でした。標準軌1435mmの約半分ということで台湾では五分車と呼びます。

与那原町の地図とホテル

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