ホテルをチェックアウト後、近場の京都芸術センターへ行ってみます。京都観光というとどうしてもお寺や神社ばかりになってしまうので、少し毛色の違う所に行ってみようかと。
京都芸術センターは旧京都市立明倫小学校の校舎を活用したものです。明倫小学校は明治2年(1869年)に下京三番組小学校として開校、昭和6年(1931年)に現在残っている校舎に建て替えられ、平成5年(1993年)に閉校となりました。その後平成12年(2000年)に京都芸術センターとして再生されました。
正門から入ってすぐ右手にあるのが西館(旧明倫小学校本館)、当時流行のスペイン風やアールデコ調のデザインを採り入れた建物です。京都芸術センターの3棟の建物と正門・塀は国指定有形文化財となっています。
小学校に二宮金次郎像を設置するのは大正から昭和初期に流行ったらしいので、この旧明倫小学校の石像もそうでしょうか。銅製やブロンズ製(青銅製)だったら戦時中の金属類回収令で供出させられていたかもしれません。
正面の南館に入ります。現在実施中のプログラムなどの案内板がありましたが、半分も利用されていないみたいです。
カフェ、情報コーナー、図書室と並んでいるのですが、人気が全くありません。
2階に上がってみましょう。
そういえば小学校には水道場ってあったな。懐かしい。
私のような訪問客どころか、ここで制作活動をされているアーティストやスタッフの方も見当たりません。一室だけなにかイベントが行われていて、「良かったら見て行ってください」と言われたので中に入ってみると、映像作品が流されていました。
南館と北館を結ぶ渡り廊下から北館を望む。
運動場。
洒落たデザインが多いです。
平日ということもあるのか、ほとんど人がいなくて、小学校に不法侵入した不審者のような気分。無名アーティストの作品を見学出来る、ちょっとした美術館のようなものを想像していたのですが、アートを楽しむというより、レトロな校舎を見学しただけに終わりました。