ロロ・ジョングラン寺院(プランバナン寺院)を見学後、せっかくなので、同じ敷地内にある3つのお寺にも行ってみます。これらも世界文化遺産・プランバナン寺院群の構成資産に含まれています。
ロロ・ジョングラン寺院はヒンドゥー教の寺院ですが、これから行く3ヶ所の寺院は仏教寺院。つまりプランバナン寺院群はヒンドゥー寺院と仏教寺院が混在しています。カンボジアのアンコール寺院群もそうですね。
地図はこんな感じ。プランバナン寺院の北側にあります。
最初に出て来たのがルンブン寺院(Candi Lumbung)。
2006年の地震の影響でしょうか、崩れているところもあります。
またまたマカラとカーラ(鬼)。
はい、次。
一帯はきれいに整備された公園のようになっています。
ほとんどの観光客はロロ・ジョングラン寺院だけ見学して、ここまでは来ないようです。中華系のカップル1組が私の前を歩いていたのですが、この先のブブラー寺院でUターンして戻ってきました。
そのブブラー寺院(Candi Bubrah)、修復中で足場に囲まれていて、見学は出来ません。
やる気なさそうな作業員。
最後のセウ寺院は結構遠い。途中に電動カートのサービスがあるようでしたが、歩いている観光客もおらず、全くやる気なさそうで、営業しているのか分からない感じでした。
疲れたからもう帰ろうか・・・
いつも「やっぱり見ておけば良かった」と後悔するし、ジャグジャカルタなんてなかなか来れないので、やっぱり最後まで見て行くことにします。
やっとセウ寺院(Candi Sewu)に到着。ロロ・ジョングラン寺院から約1km・徒歩15分程度ではないかと思います。
と思ったら柵で進入禁止になっていました。向こうの入口に行けということみたいです。
北側にある正面?の入口に到着。
先の2つの寺院に比べるとかなり大きいです。このセウ寺院はボロブドゥール寺院に次いで、インドネシアで2番目に大きい「仏教」寺院なんだそうです。
対で門番のように守っているドヴァラパーラ(守門天)。日本でいう金剛力士(仁王)、タイのヤック(夜叉)と同じです。
ここも地震の爪跡が大きく残っています。
西洋人男性が一人いてびっくりしました。他に見物客がいるなんて全く思っていなかったので。三つの寺院で出会ったのは、最初の中華系カップルとこの西洋人男性の3人だけ。この日は月曜日で、休日に比べるとプランバナン寺院群自体に来る観光客も少ないのだと思いますが。
祠の中に入ってみます。
象みたいな鼻を持つマカラの彫刻。ワニが起源と言われていますが、象、サメ、イルカのような姿でも表現されます。
西洋人男性もいなくなって独り占めです。静かな時間が流れて行きます。
崩れた石材の山をぼんやり眺めていたのですが、何か懐かしいような既視感があるんですよね。
そうだ、桜島の溶岩道路だ。プランバナン寺院群も火山からの安山岩で出来ていて、黒っぽい色合いが似ているからでしょう。
しかしここが8世紀末、1,200年以上前に建立されたなんて全く実感が湧かないですな。
今回ボロブドゥール寺院遺跡群とプランバナン寺院群を観光して、やっぱりカンボジア・アンコール遺跡群にも行ってみたいという思いを強くしました。