スラバヤ動物園で見たかったのが、コモドドラゴンともうひとつがバビルサです。インドネシア語でバビが豚、ルサ(ルーサ)が鹿を意味するイノシシ科バビルサ属の動物。
上下の犬歯(牙)が発達し、その伸びた牙が自らの頭に刺さって死んでしまうこともあるという、本当か嘘が分からないような伝説があります。スラウェシ島などインドネシアのごく一部の島にしか生息しない絶滅危惧種。
適当に見学していたのですが、いないなあ。
おっ、これか?と思ったのですが、Javan Warty Pig=スンダイボイノシシでした。
同じイノシシ科なので近くにいるかと思いきや、見つからず。結局、園内の案内図を確認して、たどり着きました。
バビルーサ、子供たちにも人気なのか?
待望のご対面・・・のはずが、見学エリアには牙のない雌が2頭いるだけ。
いやいや、牙のないバビルサなんて・・・これでは帰れません。
近くにいた飼育員に身振り手振りで牙の格好をして伝えたところ、柵のある通路を通してくれ、飼育ゾーン?に入れてくれました。
さすが絶滅危惧種の希少動物で繁殖にも取り組んでいるのか、1頭1頭番号が付けられ、個別に飼育されています。一緒に飼育すると、オス同士で喧嘩しそうですしね。
この雄の牙は大したことないなあ。
体毛は少なくて豚っぽいですが、顔は少し長くてイノシシに近いかな。
目が不気味。
こちらのオスはなかなか立派な牙です。
肉割れしてダウンジャケットみたい。
バビルサの牙は上顎犬歯と下顎犬歯の計4本が発達したものですが、内側で皮膚を突き破っているのが上顎犬歯、外側が下顎犬歯。折れたりもするので、個体によってどちらが長いか違いがあります。
下顎犬歯が立派なパターン。
このオスは上顎犬歯が長い。
こっちは下顎犬歯が長い。
柵の上から撮影しようとすると、こっちに近寄ってくるので怖いです。
牙のない雌はなんかアリクイみたいな顔です。
バビルサを見られるのは世界でスラバヤ動物園とシンガポール動物園だけと聞いたような気がするのですが、ネットで検索すると欧米のいくつかの動物園にもいるんですね。またインドネシア国内のバリ動物園にもいるようですし。
スラバヤに来た一番の目的だったバビルサとコモドドラゴンを見ることが出来て、大満足です。