ジュンバタンメラ(赤い橋)を渡ると、通りはジャラン・クンバン・ジュプンとなり、スラバヤのチャイナタウン。クンバン(Kembang)が花 、ジュプン(Jepun)が日本の意味ですが、クンバン・ジュプンでアカシアのようです。
Kya Kyaと書かれた牌楼。Kya Kyaとは福建語(閩南語)で歩く・歩くという意味らしく、インドネシア語・マレー語のジャラン・ジャラン(散歩)に近いでしょうか。
クンバン・ジュプン通りの北側がメインっぽいのですが、まずは南側のカレット通り(Jalan Karet)を散策してみます。
赤いランタン(提灯)が吊るされている中華っぽい建物が出てきました。HAN BWEE KOO=韓尾公、韓一族を祀る宗祠でしょうか。
韓尾公は18世紀の人で、スラバヤのカピタン・シナ。イギリスやオランダは東インド会社による植民地経営の中で、各地に華人を統括するカピタン・シナと呼ばれる職を設置していました。
南陽世澤って書いてありますね。
南陽世澤ってどこかで見たような・・・香港・元朗の屏山文物徑にあった上璋圍や鄧氏宗祠にも書いてありました。
何かの魔除けかな?
その先のかなり年季の入った建物。スラバヤの中華街は古い建物も結構残っているのですが、どれも保存状態が悪いです。
鎧窓は開いてしまっているのか、開けているのか?
ここも華人の宗祠みたいです。
NJAI RORO KINDJENGをネット検索すると、蔡貴賜という華人に嫁いだ女性みたいです。
後でグーグルマップを見ていると、上の韓氏一族の宗祠との間に、鄭元禎一族の宗祠もあるのですが、見過ごしていました。
チョクレット(チョコレート)通りを左折し、進んでいくと福安宮があります。とても小さな寺院で、1830年創建。
青く塗られた石獅。
中国の門神にはいろんなペアがありますが、ここは向かって右が秦叔宝、唐代の軍人。
左が尉遅恭(尉遅敬徳)。
中に入ってみますと、真ん中の主祀が天上聖母(媽祖)、左右が関聖帝君(関羽)。
他に土地の神様、福徳正神。
金運アップの神様、財神爺。
孔夫子(孔子)、太上老君(老子)。
他に観音菩薩も祀ってあったかな。ここは道教・儒教・仏教と3種類の宗教が混在、中国寺院ではよくありますが、宗教ごちゃまぜ、いろんな神様・仏様が祀ってあります。
屋根の上に鯱・螭吻のようなものがありました。
この後はジャラン・クンバン・ジュプンの北側エリアへ行ってみます。