ホテルにチェックイン&両替も済ませ、一息といったところですが、これからデンパサールの2ヶ所に行こうと思います。移動で疲れているのですが、明日は一日ウブドに行くので時間ないしね。
まずはタクシーで関公廟(関帝廟)へ。最近、中国寺院に興味があるんですよ。仏教寺院ではなく道教寺院。
タイ、ベトナム、インドネシア、マレーシアで行っているのですが、香港や台湾だと興味が失せます。シンガポールも微妙なところ。華人がメインの国・地域だと、道教寺院はあまりに普通過ぎてそれほど興味が湧きません。
バリでは前回タンジュンブノアの昭應廟という海南系道教寺院に行きました。
空港からサヌールへ向かう際、高速道路を降りてしばらく行くと、左手に「保安宮」という大きな中国寺院があって、こちらの方が近いのですが、イマイチ趣がないんですよね。
さてデンパサールの関公廟ですが、タクシーの運転手も全く知らないようで、何度も地図を確認し、通りの名前を頼りに何とか到着。途中多少渋滞していたところもあり、メーター運賃は10万ルピア弱になりました。
タクシーの運転手からは、「見学時間はどれくらい?ここで待ってて、次の目的地まで送ってあげる」と言われます。このあたりはタクシーなんていなさそうなので、こちらとしては助かります。向こうも客が見つからないだろうしね。
見学時間はせいぜい20~30分くらいかな。メーターを止めるなら良いけど、見学中もメーターを作動させるならいらないと言いますと、不満そうでした。一旦、ここまでの料金を払います。それで去って行けば仕方なしと思っていましたが、結局、タクシーは待っていました。
バリ風建築と融合した門構え。
前回行った昭應廟もそうでしたが、バリ島の獅子は眉毛がふさふさというのが一般的なのかな?
タイやラオスの仏教寺院なら、蛇神パヤーナーク(ナーガ)なのでしょうが、ここは足があって完全に龍ですね。
木製の門扉には対の獅子が彫刻されています。
上のバリ風建築の門の脇に普通の出入口が。ブルドッグみたいな犬の神様。
さっきの門の裏側です。
虎の神様。
これってタイやラオスの仏教寺院で見られるメートラニ―(ナーントラニー)に似ているんですけど。髪から流れ出る水で洪水を起こし、敵を撃退するって女神。
本殿は至って普通でバリ風な感じはありません。
珍しいひょうたん型の焚字炉・惜字炉(惜字塔)。
獅子はバリ風なのか、花をくわえている?耳に飾っている?
本尊の関公(関帝聖君、関羽)。赤ら顔です。
こちらに祀ってある神様は何かな?THIEN SANG SENG MUと書いてあります。天后聖母(媽祖)のようです。
TUTI PAKUNG、土地公かな。
HOK TEK CENG SIN、福徳正神、上の土地公とは違うの?
香炉の意匠と言えば、竜生九子の「狻猊(さんげい)」が一般的ですが、これは握り輪をくわえているので、同じ竜生九子の「椒図(しょうず)」ではないかと。
ドラゴンダンス(獅子舞)の被り物。
鯉が龍門(急流)を登ると龍になる=登竜門、鯉の滝登りの伝説ですね。
ヒンドゥー寺院が大半のバリで、マイナーな道教寺院を訪れることが出来て、満足です。完全に自己満ですけどね。
外国人観光客はもとより、地元の参拝客もおらず、管理を任されているのであろうバリ人が数人いただけ。「おいおい、観光客が来たよ(ざわざわ)」みたいな雰囲気でした。
関公廟の場所は、デンパサール市内北部を走るJl.Gatot Subroto BaratからJl.Gatot Subroto IVに入り(入口に関公廟のサインあり)、更にGg.Cendrawasih IIという路地を入って行った所。