神戸華僑歴史博物館 神戸中華街の歴史

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レストラン以外にこれと言って見所のない神戸・南京町のチャイナタウンですが、グーグルマップで発見した神戸華僑歴史博物館に寄ってみます。

グーグルマップでは臨時休業になっていたのですが、ウェブサイトを見ると6月2日から再開されていました。

元町からポートタワーの方へ歩いて行き、海岸通り(国道2号線)沿いの神戸中華總商会ビル(KCCビル)2階に入っています。

入口の左右を護る石獅が中華らしい。

入場料は大人300円。新型コロナウィルス対策として、連絡先を記入する必要がありました。

ここを訪れる人はそれほど多くないのでしょう。私が来ると、管理人のおじさんがライトを点け、ラジカセで中華っぽいBGMを流してくれます。後は自由に見学するのみ。

少し大きめの部屋1室に資料が展示されているだけで博物館と言うより資料館に近い印象でしょうか。

兵庫県在住中国人の出身地分布図。

東南アジアのチャイナタウンを回っていると、華人の出身地では福建、広東(潮州・客家含む)がメジャーで他に海南など華南地域が圧倒的に多い印象ですが・・・

兵庫県の場合(というより日本全体でも)、福建以外に遼寧、山東、上海、江蘇など東北部・華北・華中も多いのが特徴でしょうか。それと台湾も多いですね。

いくつかの神戸華僑一族の歴史が紹介されているのですが、その中にさきほど豚まんを食べた老祥記の曹一族もありました。

また中華学校「神戸中華同文学校」についての展示もかなりスペースを割かれていました。

中華学校には中華人民共和国派(大陸派)と台湾派があり、横浜は分裂していますが、神戸は大陸派ながら台湾派にも気を遣い、政治色をあまり出さないようにして分裂を免れているようです。

神戸中華同文学校のOB・OGで有名なのは何と言っても元宝塚歌劇団の鳳蘭ですね。他に若手俳優の野村周平も卒業生のようです。

日本では明治時代にマッチが国産化され、一大輸出国になりますが、輸出には神戸・大阪に住む華僑のネットワークの力が大きかったようです。

その後神戸・大阪で重工業が発展し、マッチ生産は西の姫路へ移転していきます。既に斜陽産業ですが、現在でも日本の約90%のマッチが姫路地区で生産されています。

日本で活躍する(していた)華僑・華人の展示。

テレサ・テン(鄧麗君)、ブルース・リー(李小龍)、王貞治、ジュディ・オング、鳳蘭、欧陽菲菲、アグネス・チャン。ブルース・リーは日本とは関係ないような・・・

王さんは台湾人で、ルーツは福建なのかと思いきや、父親は上海に近い浙江省の出身と書かれています。

父親は大陸が中華民国だった時代に日本へ渡ったので中華民国籍、日本生まれの王さんも中華民国籍。

その後中華民国(中国国民党)が中国大陸から台湾に移転した・逃げたので、中華民国籍=台湾人という構図になっていますが、王さん自身は台湾とは何の所縁もないようです。

ネットで検索するとたくさん出て来ますが、そういうことだったのか・・・

上記の兵庫県や日本在住中国人の出身地別で「台湾」となっている人たちの中にも、こうした中華民国籍者が多く含まれているということなのかな?

神戸華僑歴史博物館の次は、チャイナタウンから離れていますが、関帝廟にも寄って行こうと思います。

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