用事で神戸・三ノ宮に来たついでに、チャイナタウン・中華街の南京町にも寄ってみます。
南京町には何度か来たことはありますが、横浜・中華街に比べると規模は小さいです。一応、横浜・長崎と共に日本三大中華街とは言われますが。
東南アジアではチャイナタウン巡りが趣味なのですが、日本のチャイナタウンは横浜にしろ、神戸にしろ、個人的にはあまり興味を引くものがないんですよね。
観光客目当てのレストラン・雑貨店が多く、華僑・華人の人々の生活があまり窺えないからでしょうか。
週末は行列で有名な人気店・老祥記がこんな状態。老祥記は三宮一貫楼、四興樓と共に神戸三大豚まんと呼ばれますが、その中でも一番知名度が高いです。
平日の午後2時前後という時間帯のせいなのか、それとも新型コロナウィルスの影響なのか・・・
こちらの老祥記、浙江省寧波出身の曹松琪さんが1915年(大正4年)に創業した豚まん(豚饅頭)発祥のお店です。
何度か前は通ったことはあるのですが、いつも行列で諦めるだけでしたので、この機会に食べてみましょう。
1個100円で3個以上の注文だったと思いますが・・・新型コロナウイルス対策で、現在は10個か6個のみの販売となっています。
また通常は狭いながら店内でも食べられるのですが、現在はテイクアウトのみ(箸も置いてありました)。
目の前の南京町広場で食べようと思いますが、この日の神戸の最高気温は33.6℃。東屋とか木陰の涼しい場所はもう取られています。
南京町広場に面して、姉妹店の曹家包子館もあります。こちらはゆったり店内で座って食べられるようですが、この日は火曜日で定休日。
仕方なく熱々のコンクリートのベンチに座って食べることにします。正直画像撮影する気も失せる暑さ・・・
包みを開くと、かなり小ぶりの豚まんが6個。
横浜の中華街ですと、豚まん(肉まん)=巨大というイメージがありますが、それに比べるとかなり小さい印象です。横浜のは値段も1個500円くらいしますが。
老祥記の初代は上海近くの浙江省出身なので上海包子の系統なのかと思いきや、同店のウェブサイトによると、「天津包子」を日本風にアレンジしたものらしい。
中には豚肉餡と小籠湯包のようにジューシーな肉汁スープも少し入っています。追記)テレビでやっていたのですが、老祥記では豚まんと言いつつ、餡には豚肉に加えて牛肉(と九条ネギ)も入っているそうです。
醤油味?餡の味付けは濃い目です。生地はふかふかタイプではなく、少しもっちりした食感で美味い。やっぱりコンビニの肉まんとは違いますわ。
小ぶりなのでパクパク口に放り込んでいたら、すぐに6個完食。10個でも余裕で食べられると思いますが、味に飽きが来るかもしれません。
本格的な食事と言うよりちょっと小腹を満たすのに良さそうです。
ゴミを捨てに戻ったら、少しは客増えた?
専用の豚さんのゴミ箱です。
おいしかったですが、1個100円は少し高いなあと感じました。いつも東南アジアや台湾でばかり中華系料理を食べているせいでしょうか?
老祥記の場所は南京町のど真ん中、南京北路と南京西路の交差点付近、南京町広場の前。JR・阪神の元町駅から徒歩3分。
ちなみにアーケードの神戸元町商店街(西国街道)を西の方へ歩いて行き、阪急花隈駅、阪神西元町駅あたりに「老祥紀」というお店もあります。元祖 創業大正四年と書かれており、老祥記と発祥は同じだけど分家?仲間割れ?したお店のようで、こちらは空いているようです。