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タイ南部のトランは華人の多い街としても知られています。プーケットと同じく、錫鉱山の労働者として福建系を中心に多くの華人がマレーシア・ペナンから移住して来ました。
名物料理のムーヤーン(豚のロースト)などの焼味は広東系が得意ですから、広東系華人も結構いるようです。また1914年にタイ国鉄の開通によりバンコクと繋がったことで、タイ華人の過半を占める潮州系も流入してきた歴史があります。
私は古いショップハウス(町家)見学が好きなので、それを目当てにトランにやって来ました。
朝食を食べに行くついでに、街歩きのスタートです。ホテルからまずはカンタン通り。早くもいい感じに廃れたショップハウスがありますね。

最近はグーグルマップのストリートビューなんて便利なものがありますので、闇雲に歩き回るのではなく、事前に目星を付けて散策出来ます。
ここらのショップハウスは5フットウェイ(マレー語でカキリマ)と呼ばれる軒下通路があり、英領だったマレーシア・ペナンの影響を受けていることが窺えます。


同じくペナンの影響を受けているプーケットタウンのオールドタウンと呼ばれるエリアのショップハウスにも5フットウェイはありますが、バンコクにはありません。
岡州四邑會館、広東省江門市出身者の同郷會館・集会所です。



ペットカセム通り(国道4号線)沿いにあるトラン教会。歴史ありそうだなあと調べてみたら、1915年創建と100年超の建造物。

トラン名物、カエル顔のトゥクトゥク。アユタヤやピサヌロークもこんなカエル顔のトゥクトゥクだったような気がします。

5フットウェイ付きのショップハウスは、カンタン通り、ペットカセム通り、県道4046号線などが交差する6差路周辺に集中していました。



その6差路近く、フアイヨート2という路地にあった董里(トラン)客家會館。

客家會館はなんの特徴もありませんが、その隣の留餘書室という立派な建物。


最近世界的に流行っている?ストリートアート。



ペットカセム通りを東に歩いてみます。
タラート ソット テーサバーンという市営生鮮市場。



なかなか年季が入ったショップハウスだなあとふと上を見ていたら・・・

うわっ、剣獅や。

剣獅は福建発祥の避邪物(魔除け・護符)。タイ語でシン カープ ダープ、剣を咥える獅子。2日前に台南・安平区でもうお腹いっぱいというほど見たんですよ。
さっきのトラン斗母宮で剣獅を発見し、台湾とタイの華人文化が繋がって一人で興奮していたのに、ここにもあるか。
と思ったら、周りになんぼでもあるやん。古い商店はかなりの確率でこの剣獅の魔除けを掲げています。





鏡面で、太極八卦、剣獅と同じく福建発祥の魔除け・泰山石敢當も一緒になっていて、太極正照、百事無忌と書かれているパターンが多いです。
シンガポール、マラッカ、ペナン、プーケットタウンほどカラフルではなく、インスタ映えはしないですが、プラナカン風ショップハウスがあります。

シリバンという雑貨店、歴史的建造物として保存対象になっているようです。


ペットカセム通りからラーマ6世通りへ移動し、ホテルへ戻りながら、街ブラを続けます。
ラーマ6世通りでも太極八卦・泰山石敢當・剣獅をミックスした避邪物を掲げている商店は結構あります。こうした魔除けですが、実はトランだけではなく、バンコクにもたくさんあることが後で分かります。


こちらはチンチンホテル(津津旅店、ホテル23)。


このデザイン、AとIとHの連続に見えるのですが・・・

潮州公所、潮州出身者の同郷會館です。

観光客を引き付けるようなカラフルなショップハウスはありませんが、歴史を感じさせてくれる街並みで、剣獅も発見でき、個人的には非常に満足でした。