桃太郎神社から犬山市中心部へ戻って来て、有楽苑という日本庭園を見学します。読み方は「ゆうらくえん」ではなく、「うらくえん」です。
旅行前に調べていると、犬山には犬山城天守以外にもう一つ国宝があり、それが如庵(じょあん)という茶室で、如庵があるのが有楽苑です。有楽苑の名前は、織田信長の弟で如庵を創建した茶人・織田有楽斎(うらくさい)にちなんだものです。
犬山城のそばにあるので、てっきり江戸時代からの大名庭園かと思いきや、元々犬山遊園という遊園地があった跡地に築造され、昭和47年(1972年)に開園したもの。名鉄(名古屋鉄道)の所有です。
隣接するホテルインディゴ犬山有楽苑
は、名鉄犬山ホテル跡地に建設され、2022年にオープンしました。

入口に気付かず、ぐるっと一周してしまいました。入口はホテルのすぐそば、敷地の北東の角辺りにあります。

入場料は大人1,200円となかなか強気の価格設定です。でも名鉄系なので、名鉄の株主ご優待割引券の中に有楽苑もあって半額になります。株主ご優待割引券はフリマアプリに300円でたくさん出品されています。1,200円なんてもう割引前提の料金設定なのかもしれませんね。
1人だと差し引き300円のメリットしかありませんが、割引券1枚で2人まで利用出来るし、複数枚でも同じ300円で結構出品されているので、大人数ならメリット大だと思います。
また犬山城とのセット券(大人1,450円)もあり、個別に買うと犬山城550円+有楽苑1,200円=1,750円なので、300円お得になります。
それでは中に入ってみましょう。

最初に見えてくるのが元庵。

元庵中門。

藤村庸軒旧蔵石灯篭。藤村庸軒は江戸時代の茶人。千宗旦の直弟子で、宗旦四天王の一人。表千家の流れを汲む庸軒流茶道の開祖。

元庵は織田有楽斎が大坂の天満屋敷に設けた茶室を復元したものです。

順路に従って岩栖門を通り抜けます。岩栖門は大磯の三井別邸「城山荘」(現・大磯城山公園)から如庵などと共に移築されました。

織田有楽斎が茶花として愛用したとされる有楽椿、江戸では太郎冠者(たろうかじゃ)と呼ばれています。

ヒトツバタゴ。

旧正伝院書院の脇を通り抜けます。

岩栖門と同じく三井別邸「城山荘」から移設された含翠門を通り抜けると・・・

広い芝生が広がります。

徳源寺唐門。徳源寺は織田信長の孫で宇陀松山藩2代藩主・織田高長が創建した寺院。その後徳源寺は荒廃、残っていたこの唐門を三井家が買取り、更に有楽苑へ移築されました。

入口を探して敷地に沿ってぐるっと一周した際、徳源寺唐門を外側から撮影。

門扉は珍しい畝模様の装飾が施されています。

四阿(あずまや)。

第二次世界大戦中の飛行機の木製プロペラを利用した四阿です。


10月中旬ですので、紅葉の時期にはまだ1ヶ月以上早いですが、少しだけ色付いた木もありました。

順路通り弘庵(こうあん)へ。

蹲踞(つくばい)が水琴窟になっています。

弘庵は昭和61年(1986年)に新しく建てられた茶室で、ここでお茶を頂くことも出来ます。呈茶料は一服600円。


葺門(かやもん)を通って、いよいよ有楽苑随一の見どころと言える、旧正伝院書院と如庵のあるエリアへ。葺門も大磯・三井別邸からの移築です。

旧正伝院書院は元和4年(1618年)、京都・建仁寺の塔頭「正伝院」に織田有楽斎が自らの隠居所として建設したもので、国指定重要文化財。


旧正伝院書院の隣にあるのが、国宝茶室・如庵です。京都山崎妙喜庵の待庵、大徳寺龍光院の密庵と共に国宝茶席三名席とされます。如庵も旧正伝院書院と同様に元和4年(1618年)織田有楽斎が京都の建仁寺に建てた茶室です。

如庵の広さは二畳半台目、わずか 3.25 畳と思っていたよりかなりこじんまりしたものでした。

如庵及び旧正伝院書院は、京都・建仁寺にて1618年に建造→1908年東京麻布(六本木)・三井本邸→1938年大磯・三井別邸城山荘→1972年犬山・有楽苑と移築された歴史があります。
茶花園。



ぐるっと回って、最初に見た元庵を反対側から。


有楽苑の多くの建造物が三井家の旧大磯城山荘からの移築でした。戦後GHQによる財閥解体で城山荘は三井家の手を離れ、昭和45年(1970年)に名古屋鉄道株式会社(名鉄)の所有となり、昭和47年(1972年)有楽苑に移築されたもの。
敷地は広大というほどではなく、散策するには手頃な広さで、見学所要時間は30分程度でした。きれいに整備された日本庭園でとても癒されました。
有楽苑周辺の地図とホテル
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犬山・一宮・浅間温泉 4ベッド・4人部屋のあるホテル・コンドミニアム
犬山・一宮 大浴場付きのビジネスホテル・旅館