薬師寺 国宝・薬師三尊像を祀る南都七大寺の一つ 奈良・西ノ京

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大和郡山からバスに乗り薬師寺へやって来ました。薬師寺の駐車場にバス停があります。

駐車場から薬師寺へ向かう途中に休ヶ岡八幡宮、薬師寺の鎮守社です。

本殿と東西脇殿は国指定重要文化財。御祭神は僧形八幡神、神功皇后、仲津姫命。休ヶ岡八幡宮の八幡三神像は国宝に指定されています(奈良国立博物館に寄託されています)。尚、僧形八幡神というのは、神仏習合で剃髪の僧の姿をした八幡神です。

薬師寺南門そばの孫太郎稲荷神社にも参拝しました。

薬師寺は天武天皇9年(680年)藤原京(奈良県橿原市)に創建されましたが、平城京への遷都に伴い、養老2年(718年)現在地に移転しました。元興寺(移転前は法興寺、現在の飛鳥寺)が平城京遷都に伴い、飛鳥から移転したのと同じパターンですね。元々薬師寺だった寺院は本薬師寺としてしばらく存続したようですが、その後廃寺となり、現在は本薬師寺跡となっています。

薬師寺は法相宗の大本山で南都七大寺の一つ、そして世界文化遺産「古都奈良の文化財」の構成資産でもあります。

南門から入ります。南門は室町時代後期の1512年(永正9年)に薬師寺西院の門として建立、その後焼失した南大門の場所に移設されたもので国指定重要文化財。

金堂・大講堂・東院堂が拝観可能な通常拝観券は大人800円ですが、奈良交通バスのフリー乗車券の提示で団体割引の720円になりました。

南門の先には中門があります。

仏教寺院の門番・ガードマンとしては、上半身裸の仁王像(金剛力士像)というのが一般的だと思いますが、薬師寺では仁王(金剛力士)より格上で武装した二天王像のようです。四天王のうちの2尊ということになりますが広目天は巻物と筆、多聞天は宝塔を持っているのが特徴なので、この2体は持国天と増長天なのでしょう。

中門を抜けると正面には金堂。デカい・・・

中門・金堂・講堂と並び、金堂の手前左右には東塔と西塔があり、薬師寺式伽藍配置と呼ばれます。

主要な伽藍が焼失し、昭和・平成に再建された新しい建物が大半の薬師寺において、奈良時代から残る唯一の建物が東塔。高さ34.1メートル、六重に見えますが三重です。創建は天平2年(730年)とみられており、国宝に指定されています。

東塔に比べて鮮やかな色彩の西塔、昭和51年(1976年)再建。

金堂の中を見学しようと思ったら、外国人団体ツアー客が何組もいましたので、後回しにします。薬師寺は広大な駐車場もありますし、境内も広くて団体ツアー客が多い印象でした。

鎌倉時代の弘安8年(1285年)に再建された東院堂は国宝です。

東院堂内に安置されている銅造聖観世音菩薩像は白鳳時代(飛鳥時代)の建立とされ国宝、鎌倉時代の四天王像は国指定重要文化財。

伽藍の一番北側にある食堂。

大講堂内には国宝の仏足石と仏足跡歌碑が安置されています。国宝とは知らず、さっと流して見ただけでした。

屋根の両端の鴟尾(しび)がかっこいい。

大講堂の本尊は弥勒三尊像(国指定重要文化財)、中央の弥勒菩薩像を外から撮影。

東塔と金堂。

最後に金堂を見学します。

本尊は薬師寺創建時から祀られている薬師三尊像、白鳳時代の持統天皇11年(697年)の建立で、銅造薬師如来及両脇侍像(金堂安置)として国宝に指定されています。堂内は撮影禁止ですが、外から撮影可能です。

中央の薬師如来、正式には薬師瑠璃光如来。

向かって右の日光菩薩。

向かって左の月光菩薩。

参拝の所要時間は40分程度でした(+休ヶ岡八幡宮と孫太郎稲荷神社で10分)。

来る前は薬師寺って有名な寺院で世界遺産でもあるけど、伽藍の多くが新しく再建されたもので有難みに欠けるなあなんて思っていたのですが、よく考えると、東塔、東院堂、聖観世音菩薩像、仏足石、仏足跡歌碑、薬師三尊像と6件の国宝を見ることが出来ました。

北側にある與楽門から出て、唐招提寺へ向かいます。

薬師寺周辺の地図とホテル

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