高雄3日目、歩くと足裏のマメ・水ぶくれが痛いので、朝食の後、ホテルの周りを軽く散歩する程度で、午前中はゆっくりすることにします。午後も歩くしね。
乾物街の三鳳中街へ行こうと思っていますが、そのついでに行けそうな三鳳宮にも寄ってみます。
朝9時頃でまだ営業前ですが、三鳳宮に近付くと河北二路には薬草・ハーブ類を売る店がたくさん出てきます。台北・龍山寺近くの青草巷みたいですね。
ちなみに通りの脇を流れる川は「幸福川」みたいです。高雄は愛河とか幸福川とか・・・
ホテルから10分ちょっとで到着しました。しかしデカい寺院ですなあ。寺院前の広場というか駐車場もかなり広いです。元々1673年に創建されましたが、1971年に現在の場所に移転されていますので、建物は古い・歴史があるという印象はないです。
中に入ってみましょう。正殿の中央に祀られている主祀神は中壇元帥。
中壇元帥って哪吒(ナタ、ナーチャ)・哪吒太子・三太子のことだったのか。これを書いている今知りました。哪吒は毘沙門天の三男とされています。元々はインド神話の北方の守護神・クベーラ(仏教では多聞天・毘沙門天)の息子であるナラクーバラが起源。
哪吒というと、マカオの聖ポール天主堂跡の隣に哪吒廟(ナーチャ廟)があったのを思い出します。
その脇を固めますのは、土地の神様である福徳正神と子宝・子授けの女神、註生娘娘。台湾の道教寺院では鉄板の組み合わせです。
二楼(2階)の大雄寶殿。
こちらは釈迦牟尼仏、文殊菩薩、普賢菩薩の釈迦三尊に観世音菩薩、弥勒菩薩など仏教の世界。
3階に上がります。凌霄寶殿には、道教の実質的な最高神・玉皇大帝。天公とも言います。
北斗星君。
南斗星君。
こちらには災いの神、太歳星君が祀られています。
周りに〇〇将軍、△△将軍・・・と名前の付いたたくさんの神様が祀られています。
太歳星君というのは、十干と十二支を組み合わせた六十干支、つまり60年間、毎年変わる神様の総称で、その60尊全てが祀られているものでした。10干と12支の組み合わせなんだから120年じゃないかと思いますが、全ての組み合わせがあるわけではなく、60周期になるらしい。
中壇元帥の光明燈ですね。寄進することで幸せがやってきます。
こちらはまだ寄進者が決まっていない空き物件。
個人的にはこういう大きくて建物に趣のない道教寺院にはあまり興味が湧かないんですよね。でも中壇元帥=哪吒(ナタ)、太歳星君は一尊ではなく60尊の総称ということを知れたので良かったです。