ホテルの予約に朝食は付いていないので、外へ食べに
行きます。
ここトランでもプーケット、クラビー、スラータニー、
ハートヤイなど他のタイ南部の都市と同様に、朝早くから
ディムサム(點心)の店がいくつも営業していて、
飲茶が楽しめます。
ホテルを朝6時半には出まして、やって来たのは、
ポンオーチャー1(Pong Ocha 1)というお店。
店頭にはドーンと豚の丸焼き「ムーヤーン」が置かれて
います。
点心のメニュー。
何にしようかな。
いつも同じような点心ばかり注文してしまうので、
今日こそはちょっと違ったものにしよう。
あれっ?
これってパートンコーじゃないの?
イウ チャー クワイって書いてあるけど。
そしてパートンコーならぬパクトンコーなるメニューも
ありますよ。
油条(揚げパン)はタイ語でパートンコーと言います。
でもなんかしっくりこないと思っていたんです。
中国語・広東語ではヨウティヤオ、ヤウティウ・・・
中国発祥の食べ物なのにタイ語は全然違う。
粿條(クイッティオ)なんかは、中国語もタイ語も
ほぼ同じ発音なのに。
でもパートンコーも中国語起源っぽいんですね。
マーライコー(馬拉糕)にも響きが似ているし。
お店の人に聞くと、パートンコーというのは
昔、一緒に売られていたパイタンコー(白糖糕)が
油条を指す言葉とタイ人が勘違いしたのが語源らしい。
そのパイタンコー(白糖糕)が上のメニューにある
パクトンコーです。
イウチャークワイは油条の別の呼び方「油炸粿」から
来たもの。
うわっ~、すごい納得。
これを知れただけで、ここに来た価値があったかな。
飲み物はやっぱりカフェボーラン(古式コーヒー)が
雰囲気出ますわな。
コーヒーでも飲茶と言えるのか分かりませんが・・・、
タイの場合、中国茶と食べる人は少ないです。コーヒー
以外だとミルクティーとかね。冷たい飲み物も多いかな。
カフェボーランは、袋状になった網みたいなものと
ポットを2つ用意。その網にコーヒー粉を入れて、
お湯を注ぎ、抽出されたコーヒーをまた何度も繰り返し
網(コーヒー粉)に通して濾した濃いコーヒーのこと。
豚のロースト「ムー ヤーン」がやってきました。
トランと言えばムーヤーン、ムーヤーンと言えばトラン
と言う位の名物料理、マストイートです。
適度に塩味も付いていて、脂の甘みと一体になって
美味いです。表面はカリカリで香ばしいし。
続いてパートンコーではなく、イウチャークワイ。
正直、油条ってあまり好きじゃないのです。
ただ油っぽいだけって印象なんですよね。
ここではココナッツミルク、卵、砂糖から作られた
サンカヤー(カヤジャム)を付けて食べます。
あれっ?
美味いんですけど。
今まで油条もサンカヤーもあまり好きじゃなかったのに。
油と糖分でカロリー高そうですけどね。
美味いものは、体に悪いのです。
そしてパクトンコー。
ふわふわの食感の蒸しパンかと思ったら、少し重い
感じでしっとり・ねっとりしていました。
点心類は蒸篭を蒸しているカウンターでも注文出来ると
いうことで見に行ってみます。
注文した点心類がやってきました。
サーラーパオ。
ミニ肉まんって感じでした
豉汁蒸排骨、スペアリブの豆豉蒸し。
タイ語だとシー クロン ムー オップ タオチー。
点心の王道、ハーガウ、鮮蝦蒸餃。
カノムチープ プー、カニの焼売。
カノムチープ クン、海老の焼売。
点心を箸ではなく、フォークで食べるのがタイ流。
また点心は1点1点が小さめ、その分価格が安いですけど。
タイ南部のこうした庶民的な点心屋さんは、値段が
安いなりに、点心のレベルもあまり高くないのですが、
ここは意外と悪くなかった。
でもやっぱりマレーシアのペナン・イポーなどの
点心屋の方がクオリティーは高いと思います。
こういう光景、良いなあ。
カフェー ボーランの底には、やっぱり練乳が溜まって
いました。お好みで甘さを調整します。
これだけ食べてお会計は235バーツ(約800円)。
メニューには全く値段が書いてありませんでした。
点心類は1点20バーツくらいかな。
どうせ安いのは分かっているので、心配はなかった
ですけど。
ポンオーチャー1の場所は、トラン駅近くのカンタン
通り、ペットカセム通り(国道4号線)を北へ、左手に
町一番のホテル、タムリン タナ ホテルを見ながら、
その2~3分先。
営業時間は5~12時。この店に限らず、またトランに
限らず、こうしたタイ南部の飲茶店は早朝から昼過ぎで
終わりという店がほとんどです。